もし、今から人生をやり直すとしたら・1
2週間後に再婚を控えたアラフィフです。
今回の結婚は、運命的な出会いでもなければ、大恋愛でもありません。
お互いに、「今、結婚したい」というマッチングがあったから、このような運びになりました。
今までも、ずっと婚活していました。結婚の話も、2度や3度は出ていましたが、いずれもかなわず。
今思えば、「あの時のあの人と結婚する方が、つじつまが合う」と思う方もありますが、なぜ今回のパートナーを選んだのか、検証しつつ、
自分の人生を、振り返ってみたいと思います。
わたしには、ライフワークがあります。
ピアノの先生、という私。
でも、いまや、ピアノの先生という垣根を越えて、みんなの担任を人生かけてやっている感があります。
その仕事は、ほかの何物にも譲れない、私にとっては命を懸けて守るものです。
自分のライフワークは、吹けば飛ぶような頼りない稼ぎですが、そこにかける情熱は、地震が来ても崩れるようなものではありません。
なのに、前の結婚は、10年で破綻しました。
喧嘩をしたわけでもない、浮気をしたわけでもない、相手を嫌いになったのでもないのです。
他人の、医師の、はじめて会った医師の、その一言で、
別居が始まり、調停を介して離婚となりました。
私は、ハネムーンベビーに恵まれ(いまや成人)、その子に愛情を注ぎつつ、ピアノの先生という人をやり、旦那様と生活することをステータスとしていました。
旦那様は、大した挫折を味わったことのない、都会のお坊ちゃんでした。
勉強の延長線上で社会生活をしていて、職場で仕事と人間関係につまずきました。
その結果、「うつ病」となりました。
彼のうつは、完全にはよくなりませんでした。
休職、入院、出勤を繰り返しながら、「自分の仕事」にこだわりを持ち続けていました。
ある日、自分の仕事が、できない状態になりました。
部署が変わったのです。
自分には合っていない、以前のような仕事がしたい、という葛藤から、うつがよりひどいものになりました。
繰り返し行う、自殺企図。
もはや、死ぬ勇気も体力もないのに、2階からロープを吊り下げてみたりしていました。
そのころ、私は3つの仕事をしていて、疲弊していたように思います。
朝、町の病院でカルテの整理をし、昼に帰宅してから夜までピアノの先生、夜は、小論文の添削の内職をしていました。
彼の任意入院の後、私は肝臓を壊し、2か月ほど、自分が入院することになってしまいました。
第2話に続く・・・