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【肩】肩甲上腕関節の機能評価

こんにちわ!

お久しぶりです。
いろいろと家のこと勉強のことなどで忙しく、なかなか更新ができませんでした…
非常に申し訳ないです。m(__)m

色々と雑談として書きたいこともあるのですがまたいろいろとまとめて
書いていこうと思います!!


本日ですが、肩甲上腕関節の機能評価について
お話を進めていきたいと思います。


●肩甲上腕関節に負担がかかる要素

肩関節の屈曲でいえば肩甲上腕関節だけでなく
肩甲胸郭関節、肩鎖関節、胸鎖関節など他の関節も関与して180°の可動域を出すことができます。
なんなら脊柱・下肢の影響も多少はいってきます。

すなわち、肩甲上腕関節だけで180°を出しているわけではありません。

上述したそれぞれの関節がきちんと動くことによって肩関節の屈曲がなされます。


例えばですが、

肩甲胸郭関節や胸鎖関節の動きが減少している状態だとします。
その中で肩関節の屈曲を遂行しようとすると、肩甲胸郭関節や胸鎖関節の動きが出ない分、他の関節で代償しようとします。

その結果、肩甲上腕関節に負担がかかってしまい、痛みを生じてしまうケースがあります。


そのため、肩関節周囲炎では肩甲上腕関節の可動域制限や疼痛が生じることが多いですが、じゃあなぜそこに負担がかかったのか?というのを
肩甲上腕関節だけでなく他の関節の機能障害からも探っていく必要があります。

逆に、肩甲上腕関節の拘縮が強く、肩甲胸郭関節がゆるゆるな状態になっていることもあります。


●肩甲上腕関節のROM評価

肩甲上腕関節の可動域に関しては下の記事にて簡易的に説明をしておりますので、こちらの方をご参照ください。
基本的なことを記載しております。


特に大事なこととしては制限因子が
関節包・靭帯・筋肉なのかend feelや触診でしっかりと見極めることが大事になってきます。


●肩甲上腕関節の筋力評価と肩甲胸郭関節の関係

筋力評価として外転、外旋、内旋のMMTなどを行うと思いますが

その結果が
・肩甲上腕関節の問題か
・肩甲胸郭関節の問題か

というのを確かめる必要があります。

ここで言いたいこととしては
肩甲胸郭関節の機能を含んで評価する必要があるということです。

外転・外旋・内旋のMMTや等尺性収縮を行った際に
肩甲骨のwingingや下方回旋が確認されるケースがあります。

その場合には徒手的に肩甲骨を固定した状態で再度等尺性収縮・MMTを行います。

その結果

・肩甲骨を固定することで筋力が向上
  ⇒肩甲胸郭関節の機能不全
    ⇒肩甲胸郭関節の問題

・肩甲骨を固定することで筋力が低下
  ⇒肩甲胸郭関節には問題なし
    ⇒肩甲上腕関節の問題

というように解釈することができます。

千葉 慎一:肩関節障害のスタンダードテクニック-機能と評価について- 理学療法学 第43巻 Suppl. No.1 52-60.2016より引用


そのため、外転・内旋・外旋など腱板機能を見る際には肩甲胸郭関節の機能も合わせてみることによって、MMT・等尺性収縮をした際にどちらに問題があるかを見極めることができます。

肩甲胸郭関節に問題がある際にはそこから肩甲胸郭関節の安定性に関わる
僧帽筋や前鋸筋などの評価をしていく必要がありますね。


●まとめ

今回肩甲上腕関節の機能評価について記載させていただきました。

特に今回私が伝えたいこととしては肩甲上腕関節における等尺性収縮でも
肩甲上腕関節の問題なのか肩甲胸郭関節の問題なのかということの評価の大切さです。

よく拘縮肩や腱板損傷でも

「MMTが4だ!腱板が弱い!チューブでカフを鍛えよう!」

とすぐチューブでカフを鍛えがちなことがありますが
(新人の私がこんな感じのあまちゃんでした。)


土台である肩甲胸郭関節の安定性があって、腱板機能もしっかりと発揮できるようになるので、必ず押さえておきたい知識になります。

みなさんの臨床に少しでも役立てていただけたらと思います。


ではでは。

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