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仕事を楽しむためには、「仕事は楽しい」という前提で考えたらいいんじゃないかしら

先日、都内の大学の一年生向けの対話の授業に、対話相手のイチ社会人として参加してきました。学生も、社会人もなく、人として声を重ねる時間も多く、とても良い時間でした。

授業終わりに同じグループにいたTさんから、「仕事って楽しいですか?」と質問された。

改めて問われてみると、この問いから二つの答えが私の中に浮かんだ。

「今の会社の仕事は、あまり楽しくないけど、楽しいこともあるよ」というものと、「仕事は楽しいよ」というもの。

先輩としてのあるべき答えは後者の方かな、と思いながらも、正直に前者で答えてみた。

話してみて、そして、「そうなんですね」という反応を受けて追加で浮かんで伝えたのは、

仕事は本来楽しいもの。そう思って仕事を見てみるといいよ」という言葉。

人に初めて伝えた言葉ではないけど、自ら反芻してみると大事な前提だなと思ったので、このことについて少し書いてみたい。


まず、仮に「仕事はつまらない」「仕事は大変」「仕事は辛い」という前提を持っていたら、何が起こるか。

私であれば、仕事をしている中で「つまらない」「大変」「辛い」と思うことに遭遇した時に、「だよな」とか、「しょうがない、仕事だから」とか思ってしまう。仕事だからと諦めてしまう感じ。

そうなると、どちらかというと仕事を早く終わらすために「こなすモード」になる。ただただ淡々と、感情を入れず、無駄に考えず、期待値レベルの完成を目指す。

その結果、完成後に得られる感覚として、苦行をやり切った達成感を感じる。とりあえず一杯目のビールが美味く感じる感覚。(と言って、伝わるだろうか笑)でも、湧いてくるのはそれだけではなく、何かをすり減らした感覚が同時に湧いていたりする。ただこなすだけになり、やり甲斐がなくただエネルギーを消費した感じだからかもしれない。

やりがいのあることは、精神的には元気になることが多い。たとえ肉体的に疲れても。そして、またもう一度やりたいと思うのだけど、こなす仕事にはそれがないから、ただのエネルギーの消費にしかならない。誰かのためになる作業なのだろうけど、自分がそれを感じられなければそれまでだ。

逆に、「仕事は楽しいもの」という前提を持ってみると何が起こるか。

同じように仕事をしている中で「つまらない」「大変」「辛い」と思うことに遭遇した時、私の場合は、「何でつまらないのだろう?」「大変になっている原因は何だろう?」「何を辛いと思っているのだろう?」と疑問が湧く。諦める感覚ではなく。

そういうものだという前提とのギャップがあるから、そのギャップに対してアンテナが自然と反応して疑問が湧く。疑問が湧くと解消したくなってしまい、つまらないことが新たな思考や行動のキッカケに変わっていった。

仕組みや制度が悪いのかも知れないし、上司の指示の仕方がいけないのかも知れない。逆に、仕組みや制度に対する自分の理解が足りないのかも知れないし、自分の指示の受け方や指示への応じ方に原因があるのかも知れない。

他にも色々あったけど、いずれにせよ考えるキッカケなった。この考えるキッカケを得るというのが重要だったと思う。

考えが重なることによって、重なった分だけ自分や自分を取り巻く世界のことへの理解が深まり、深まれば深まるほど自分自身にとってより良い仕事の選択が出来るようになった気がするから。

私の経験だと、疑問に思ったことを調べて原理原則を知り、それと現状を照らし合わせて課題を見出し、解決策を提案して評価を得ることもあった。

そうしたことをしても毎回受け入れられ、評価されるわけではないが、原理原則を知りそれが受け入れられないこともあることを知ると、それはそれで価値ある経験だったと思う。

ただ、受け入れられない葛藤は、あまり感じたくはない笑 それでも、葛藤が重なれば重なるほど、それを解消したいという想いや願いに変わり、重なるごとに強くなり、自分を動かす原動力になる。(で、私は独立を決断するに至った)

ここまで書いてみても改めて思うのは、やはり「仕事は楽しいもの」という前提を持つことは大事だということ。

この前提があるだけで、最終的な結果はポジティブになる。どんなポジティブかは、その人次第なので分からないけれども。

この前提を持つことが、楽しいと思ったことがないから難しいということもあるかも知れない。その場合は、仕事を楽しいという人がいるという事実に目を向けて見てはどうだろうかと思う。

そう思う人と思わない人は、同じ人間。
何が違うのだろうか、そんなところから自分を見つめてみると良いかもしれない。


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