休眠明けのセアカオサムシ
休眠中のセアカオサムシを掘り起こし、生存確認をした。
本種は夏季に休眠をして秋になると再び姿を現す生態が知られているが、多くの場合は夏本番を前に羽化した新成虫が行う。
しかしこの個体は今年の3月下旬に捕獲し、繁殖相手が見つからないまま夏を迎えてしまった末に休眠をした。
セアカオサムシの飼育は何年か行なっているが、繁殖のイロハを何も分かっていなかった頃、ペアで揃えたはずの交尾済み個体達の産卵に失敗した際も全個体が越冬をして翌年も交尾を始めたという様子を観察した事がある。
多くのオサムシやゴミムシの寿命は1年ほどのはずだが、繁殖による消耗を抑える事ができれば長生きさせた上で生殖能力を保ち続ける事が可能なのだろうか。