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七草粥。マルガタゴミムシの飼育記録。
七草を買い、七草粥を作った。
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毎年しみじみと思うけど、野外で七草を集めるハードルが高すぎる。
プロですらしっかり本家の7種を揃えてるのは珍しい印象だ。
草と言うには野菜が2種類も入ってるし。
あと、この時期のナズナが本気出してなくて、食べるには貧弱すぎる。そして探し辛い。
めちゃくちゃ本腰を入れて探そうとしないと見つからない。
・この歳になっても、未だにハコベを見分けられない。(近似種が多い気がする)
古い図鑑には植物食ゴミムシの主食として掲載されていて、ゴミムシに興味がない幼少期でさえ好奇心を刺激された気がするが、野外で出会う植物は20年以上経っても"ハコベかもしれない草"としか認識できずにいる。
以下は昨夏にマルガタゴミムシの飼育繁殖を行った記録。
2022年5月から6月にかけて行った
マルガタゴミムシの飼育繁殖記録
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マルガタゴミムシは草食性が強い雑食で、主にハコベ類やナズナを食べるとされるが、昨年の夏に飼育繁殖を行った際はハコベを使わず、ハボタンの未成熟種子のみを与えることで成虫まで育てる事ができた。
ほぼ全ての種類のアブラナ科種子を利用できるだろう。
成熟し乾燥した種子も潰せば食べるが、硬さゆえに食べ残す場合も多い。
飼育する場合は春に河川敷等で未成熟のアブラナ科の鞘を収穫しておいて、冷凍保存する事をオススメする。
成虫に鞘を潰して与えた場合、優先的に種子を食べるが、それが無くなれば鞘も好んで齧るので、やはり鞘ごと与えるのが良い。
イネ科の未成熟種子や、市販されているヒマワリの種子を与えた場合、消極的な摂食を行った。
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幼虫は多頭飼育が可能だが成長に伴い共食いの確率が上がる。
また、餌を鞘ごと与えた場合には鞘の中で幼虫同士が接触し共食いに発展する事が多いため、基本的には個別飼育が望ましい。
共食いを行う以上、幼虫も成虫と同じく鱗翅目幼虫等の捕食を行うものと考えられる。
また、ニクバエ蛹に発生した寄生蜂の蛹を与えた際は積極的な捕食を行った。
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赤玉土を細かく砕き、土の色が変わる程度に最低限湿らせた用土を小型タッパーの中に敷き詰めたものを産卵床とした。
他ゴミムシ類がマッドセルを作るには不向きな粒子の用土だったが、当種は多数の幼虫を得る事ができた。
土中に直接産卵を行ったものと思われる。
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裏面が色付いていない。
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