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インセクトフェア初参加:その③


前回




標本を購入し、持参したタッパーに虫を移し替える。人混みの中で最も緊張する一瞬だった。

それを無事に終えた後は様々な場所を回るも、挨拶をしたいブース複数は超盛況。
終盤になってから再訪しようと思い、比較的空いている通路の傍で休憩をする。
しかしその判断は失敗だった。
後に出会ったフォロワーとの交流で盛り上がり続けてしまい、あっという間にフェアが終了する時間となってしまう。初参加故に時間の配分を大幅に見誤った。
特に丸山宗利まるやまむねとし氏と法師人響ほうしとひびき氏に関しては、この機会に直接お礼に向かわねばならないと考えていたが、残念でならない…。
また別の機会を探したい所。



休憩中にTwitterを覗くと、一度お会いしたいフォロワーの1人であったレイ氏が会場に着いているとの投稿が。
それを知るなり、すぐさま彼に連絡をして対面を果たす事ができた。

彼はトモロウが昨年から毎日のように目を通しているアオヘリアオゴミムシ報文の著者の1人だ。そのため、今回は何としてでもお会いして挨拶をさせていただきたかった。
あの報文に出会った日の感激と衝撃を、どうしても伝えたかった。
言うなれば、それが『夢』の一つだった。

そして、かなり長い時間『アオヘリアオ談義』、その先の『アオヘリアオあるある』の花が咲いていたような気がする。

アオヘリアオゴミムシ

この虫に関して語り合える機会は本当に少ない。
辿り着いた者も一握りだ。(トモロウは完全な自力では辿り着けなかった)
そんな虫を、トモロウが追いかけるようになる遥か以前から探求していた相手。
彼との交流をする際の自分は、子供に戻ったかのように何も気にする事なく語っていたかもしれない。
少なくともイベントの残り時間などは全く考慮できていなかった。それほどの楽しさがあった。



さらにはありがたい事に、初対面であるというのにフトアゴエグリゴミムシの標本までいただいてしまった。
2021年に福岡で初めて確認された外来種とされており、丸山宗利氏監修の学研昆虫図鑑にも掲載されている。

フトアゴエグリゴミムシ


ちなみに、上記個体の採集地では現在あまり姿が見られなくなっており、今では貴重な個体であるとも知った。
そんな標本を譲り受ける事になるとは…あまりにも恐縮すぎる。
今一度、ここに感謝を申し上げる。



数日後、レイ氏と共に採集に赴く事となったが、その際にはなんと前述した報文の別刷りのPDFデータまでいただいてしまった。
本当に頭が上がらない。

その報文はトモロウが掲載誌を常に枕元に置いた上で全ページ直撮りした画像をスマホのお気に入りフォルダに入れ、いつでも見れるようにしているほどに読み込んだ資料だ。

自分がそこまでして保存し読み返している資料はその報文と『HUNTER×HUNTERのクロロvsシルバ&ゼノ戦・全ページ』くらいなもので、この出来事を例えるなら『冨樫義博先生からHUNTER×HUNTER複製原画を貰う』に並ぶかのような衝撃だった。
外出先では、本当に同じ頻度で読み返していた。

お気に入りフォルダ・一例
クロロvsシルバ&ゼノ戦

レイ氏と長時間語らった後、自分をアオヘリアオと巡り合わせてくれた師であるめごぴす氏と再会する。
レイ氏にトモロウの事を伝えてくれたのも彼だ。

それ以降の話はまた後日に更新予定。


・関連記事

・報文に出会って寒気が止まらなくなった際のトモロウの記録



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