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ダイトウウミコオロギ飼育経過報告
以前にイベントでフォロワーから購入したダイトウウミコオロギが全て成虫になったので、飼育環境を一新した。
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糞が大量に付着している。
下が以前まで飼育していたケース。
そして上が新たに用意した30センチプラケース。
正直な所、もう少し早くケースを変えるべきだった。以前の百均プラケはあまりにも狭すぎた。
1週間ほど前までは購入した時と同じ5匹の姿が見えたのだが、その後に共食いが発生したのか1匹数が減っていた。しかも2匹しかいないオスの片方が亡くなってしまったのだ。
恐らくはシェルターの面積が少ない状態で飼育を続けたために、個体同士の接触が増えて脱皮不全及び共食いが発生しやすい状況になってしまったのだと思われる。
繁殖して個体数が増えた後ならば多少の過密も許されるが、初飼育において油断すべきではないポイントで一手間を惜しんでしまった。
餌はほとんどの場合、肉食魚用人工飼料『ミニキャット』のみの給餌だった。
これはトウキョウサンショウウオの幼生〜幼体を育てる際に購入した物だが、サンショウウオが成長した事で餌が小さすぎて上手く捕食できない場面が増えたため、新たに亀の餌を購入した際に余った餌だ。
ちなみに、購入元のでれれ氏はフレーク状の魚用飼料を与えてこの個体達の繁殖を行なったようだ。
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新たな飼育環境では卵パックではなくトリカルネットを採用した。
しかし単純に新品の卵パックの保管場所を忘れてしまったための代替品なので、シェルターとしての性能は卵パックの方が上かもしれない。
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成虫になったばかりではあるが、一応産卵床も設置した。
いつオスが亡くなってペアが揃わなくなるか分からないので、早めに設置するのが正解だろう。
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産卵床はプリンカップにケト土を固く詰めて設置。
プリンカップ底には穴を開け、海砂と水を入れたタッパーの上に乗せる。
右にあるミズゴケ入り容器は以前の飼育ケースでも使っていた給水場所。中には海砂とミズゴケを入れた後に水を注いでいる。
ウミコオロギは多少の飢えには強いが、水切れに非常に弱いので、水容器は必須中の必須となる。
海砂は塩分を含むためか、ヒョウタンゴミムシの繁殖を行った際に残り餌へのカビの発生率が非常に低かった。今回の飼育においてもその効果を期待して水場に使用したが、これは無くても構わない。
プリンカップの底に穴を開ける方式はでれれ氏が考案したもので、こちらでも採用した。
尚、その参考元となった採卵法は『ウスモンナギサスズの産卵場所について』という報文にて公開されており、検索すれば無料で閲覧できる。
未だ繁殖には至ってないが、一先ずはこの飼育環境で採卵に挑戦してみたい。
購入時の記事