土埃塗れのコキベリアオゴミムシ
乾燥して崩れた畦道の近くでコキベリアオゴミムシが歩いていた。
土埃に塗れた体表は、典型的な越冬中のゴミムシのような風貌。
活動時期になるとこうした汚れはほとんど見られないため、恐らくは直近まで越冬を継続していたものと思われる。
本種を含む湿地性ゴミムシは暖かくなったとしても水田に水が入るまではあまり見かける事がないが、田植えや代掻きのような増水が起こるまではそのほとんどが土中に潜み続けているのだろうか。
アオヘリアオゴミムシやスナハラゴミムシなども全くと言っていいほど見かけない。
それとも、水で満たされた水田地帯では必然的にゴミムシ達が畦道に追いやられる事になるため、発見しやすくなるというだけなのだろうか。
水が入るまでの水田地帯は広大な草原にも等しい状態な上、人が無許可で踏み入れる事ができない場所なので、単純に見落としているだけの可能性も高い。
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