インセクトフェア初参加:その④
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トモロウが数百回は読み返した報文の著者の1人であるレイ氏と話していると、途中からは当noteで何度か言及している我が師、めごぴす氏とも合流をした。
以下記事のようにめごぴす氏とは少し前に採集と食事を共にしたばかりだが、全く話し足りなかった。
話は『アオヘリアオあるある』を超えた『幻のゴミムシあるある』へと発展する。
めごぴす氏に関してのエピソードは上記記事やトモロウのnote内で『師』と検索するとヒットする。
師の勧めがなかったら、この日インセクトフェアに訪れる事もなかっただろう。
その後はフォロワーのティーノ氏も合流。
長年TwitterやDMにて会話をしていた憧れの相手の1人だが、5年以上…いや、トモロウとして活動を始める以前から知っていた存在だ。それ以上の年月をかけてようやく対面を果たす事に。
ティーノ氏は自分が学生の頃から読んでいたサイト『しみじみ観察メモ』の管理人で、トモロウがゴミムシの世界へと足を踏み入れる1番のきっかけになった人物だ。
特に、それまでは一般的でなかった怪虫オオキベリアオゴミムシの繁殖〜羽化までの飼育法を自己流で開拓し、画像付きで詳細な観察記録を公開した記事は、自分の20代における飼育趣味に対するモチベーションの原点と言ってもいい。
Twitterの虫屋…さらに言えば徘徊性肉食甲虫を趣味とする人間の中で知らない人はいないのではないだろうか。
ここ10年以内のTwitter生物界隈におけるオサムシ、ゴミムシ類の知名度向上はティーノ氏の功績によるものが非常に大きい。
人望もかなり厚いため、「ティーノさんに会いに来た」という虫屋を何人も見た。
仕事や生態観察に関する投稿を見るに、かなり忙しい生活をしていて体が一つじゃ足りないのではないかと思っていたが、ここまで人望が厚いとそちらの意味でも体が足りないように見える。
ゴミムシの生態解明や飼育繁殖をメインとして行なっている人間は本当に一握りしかいないため、ティーノ氏との会話(特に互いにSNSで公開していなかった生態情報に関して)は常に弾んでいた。
かなりニッチな部分での共感が非常に多かった。
『アオヘリアオあるある』ができる相手との会話は必ず弾む。
といっても何方もトモロウを遥かに上回る経験と知識量なので、完全に相手に盛り上げてもらっているパターンばかりだが、あちらにも楽しんでもらえただろうか。
こちらとしては、「本当に初対面か?」と感じてしまうほどに幸せなひとときを味わう事ができた。
時間を忘れて話していると、ティーノ氏は情報提供だけでなくプリンカップに入った昆虫生体までもをプレゼントしてくれた。
濃紺の金属光沢を持つこの虫はキンヘリアトバゴミムシ。
本種は樹上性のゴミムシで、南方のごく一部の地域、その中でも限られた条件の木にしか生息していない。
この個体はティーノ氏が九州に遠征をした際に捕獲したものだと聞く。
本当にありがたい…。
何方も自分にお土産をくれるが、なんともお返しがし難い。
というのも、相手は皆、トモロウが辿り着いた道の遥か先を歩いている人物なので、こちらが出会った生物の中で相手が持っていない種類などまず存在しないためだ。
今後行えるお礼といえば、食事の席で奢る事や情報提供くらいだろう。
…が、イベント後の食事において、ティーノ氏はかなり多めに支払いをしてくれた。
………次に会う時はなんとしてでもお返しをさせていただく。
イベント終了後の打ち上げに関しては後日更新予定。
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