
倒木裏のキセルガイ2024
実家の裏庭にて倒木を起こした際、1匹のキセルガイが潜んでいるのを発見した。



その姿は、何度見てもネーミングセンスに感心してしまうほどに煙管状だ。
身近な陸生巻貝だが、カタツムリほど大きくない上に乾燥にも弱いため日常生活の中で目の届く範囲に現れず、直接見た事がある者は少ないかもしれない。
基本的には森林の落ち葉や倒木の下に潜んでいるケースが多い。
キセルガイは湿った朽木の付近で特に多く見られ、餌となるキノコのような菌類が発生していれば、さらに多くの個体が潜んでいる可能性が高まる。
また、このような生息地の倒木周辺にベイトトラップとして小麦粉や米糠を撒いておくと、夜間にキセルガイが群がる様子も観察できる。
基本的には同所に生息するナメクジ類の方が多く誘引されてしまうと思うが、怪しいと感じた場所に一度試してみるのも面白いだろう。
さらにこの手法は河川敷や水田付近等でカタツムリを集める際にも使えるため、マイマイカブリ等の巻貝食オサムシ科昆虫を飼育する者は覚えておいて損はないはずだ。
関連記事