![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125997660/rectangle_large_type_2_ae307b340cda466f2e854cf68452aeba.jpg?width=1200)
ゴミムシ幼虫同定依頼
12月の20日以降から本日にかけて、立て続けに3件もオサムシ亜目幼虫の同定依頼が入っていた。
少し前からGoogleで『ゴミムシ 幼虫』と検索するとこのnoteが上位に挙がるようになり、そこからは自分のような若輩者にも声がかかる事も増えた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125999567/picture_pc_23ae8d7d704b4dab74b497b2381085de.jpg?width=1200)
形態、系統が絞られて比較的分かりやすいオサムシならまだしも、ゴミムシとなると同定がかなり難しい。(種類も多いので特徴的な幼虫でなければ自分はほとんど分からない)
ただし、その多くは今から60年近く前に発行された論文『畑や水田付近に見られるゴミムシ類(オサムシ科)の幼虫の同定手引き』シリーズに形態や生態が詳細に記録されている。
読む度に当時の研究者の熱量と執念に圧倒されてしまうような読み物だ。
特にヒラタゴミムシ類やゴモクムシ類、オオマルガタゴミムシ等の秋〜春に見られる越冬型のゴミムシ幼虫は『畑や水田付近に見られるゴミムシ類(オサムシ科)の幼虫の同定手引き(3)』に掲載されており、今回同定依頼があった種類は全てその論文を参照にした。
このシリーズはいくつかのサイトでPDFを閲覧できるので、ゴミムシ幼虫について調べたい者は最優先で読んでもらいたいと個人的には思う。
「なんで野外でそんなシーンに出会えたんだ?」と思える観察例が多く、いつの間にかマイナーな虫達に惹かれていく。
単純に読み物として面白い。
数年前までは少し細かく検索しなければ見つからなかったが、最近は『ゴミムシ 幼虫』で検索すれば1ページ目で表示されるようになったようだ。
久しぶりに生物関係の資料を読んで、脳の使ってはいけない部分を使って思考しているような熱さが生まれた。
ちょっと鈍りすぎている。
基本的に冬季は生物関係の物事を自発的に行わないが、単純に自発的には行わないというだけなので、誰かから採集同行や同定の依頼、連絡等をいただければすぐに準備を始められる。
いつでも声をかけていただきたい。
本日は調べ物の途中で見つけたアトキリゴミムシ類についての資料をいくつか発見し、様々な考察をしているうちに深い眉間の皺と頭痛を作っていた。
これを再び読むのは…もう少し暖かくなってからの方が良さそうだ。