アオヘリアオゴミムシ採卵
相変わらず目が回るような忙しさでコメント返信も出来ず、書き溜めの記事もかなり消費してしまった。
そんな中でも、これだけは絶対にやっておかねば…と組んだアオヘリアオゴミムシの採卵環境。
今回はセットから3時間ほどで多数の採卵に成功。
例の如く、卵を包んだ泥(マッドセル)を視認しやすいように純白の珪砂を床材として採用した。
そして湿らせた珪砂にはいつの間にかトンネルが開通しており、複数匹の個体が潜んでいた。
多くのゴミムシ類は卵を泥で包んだ後、それを草などに付着させて産卵を完了する。
今回は隠れ家兼マッドセル付着先として庭の笹を千切って入れて置いたが、これは時間の経過と共に乾燥によって葉が縮んだ際にマッドセルが葉に包まれてしまい、見落としが生まれやすいという欠点に気付けた。
飼育下では小型タッパー等のプラスチック製の物にも好んでマッドセルを付着させるため、そうした物を増やす方が回収は楽になるのかもしれない。
今回は今まで集めたデータから乖離した仮説を立て、ここ数年で一度も使用した事が無かった新たな代用食候補を成虫に与えたが、はち切れんばかりに膨張した腹部が証明しているように、食いつきは良好だった。
しかし現時点ではあまり参考にはならない。
アオヘリアオ成虫は他種の例に漏れずかなり悪食なようで、大概の動物性タンパク質は好んで捕食してしまう。
これで継続的な産卵や幼虫の摂食を確認できれば上出来だが、そんな上手い話には転ばないだろう。
関連記事