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サトイモ、カイコ、ミルワーム。
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ビオトープ付近、シートで防草を行なっていたエリアにサトイモを植えた。農業を行うのはほとんど初めてかもしれない。
とりあえず『作物の収穫』よりも『餌虫の収穫』としての役割で植えたため、収穫効率は二の次にして数を植えていきたい。
芽が出た種芋はまだいくつかあり、それも成長し次第植えていきたい。また、苗から分化した芽等も現れたら分けていきたい。
はるか昔に、存命だった祖母がこの場所でサトイモを育てていた。スズメガが発生するとあっという間に葉を食べ尽くしてしまう事はその時に知った。
サトイモ苗はとにかく数を稼ぎたい。
今現在は鱗翅目(チョウ目)食のエゾカタビロオサムシに与えたカイコの残りを育てているが、それですら凄まじい勢いで桑の葉を食べ尽くしてしまう。
それ以上に巨大化するセスジスズメならば被害が大きくなる事も頷ける。
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カイコ幼虫と繭
カイコの繭、当たり前だけどあまりにも《進化の繭》すぎる。
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カイコをしばらく飼育した篩(金網)は、火起こし器と庭木の薪で加熱して消毒する。
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多湿なガレージで飼育を行なっているが、カイコの糞が溜まらないように金網製の容器で飼育をするようになってからは、死ぬ個体が激減した。
何らかの要因で死亡した個体が出た場合は、病気の感染等を抑えるために、生き残った生体をすぐに他容器へと移動させる。
使用した容器は上記のように加熱殺菌を施す。それを行うようにしてからは、カイコが死ぬ事はほとんど無くなった。
また、カイコを飼育する金網の下にはミルワームの飼育容器を置いて糞の処理をしてもらう事もあった。その際に小麦フスマ等の床材は入れない。コナダニの温床になりかねず、餌が豊富な状況ではカイコの糞を優先して食べない事が増えるためだ。
カイコの糞はお茶として使われた歴史もあり、それなりの栄養が残っている。
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別のミルワーム飼育容器も同じような仕組みで糞を容器外に落とすように作ってあるが、その下にはダンゴムシが飼育されており、そこではミルワームの糞が餌となってさらに分解される。
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下部ではダンゴムシが飼育されている
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ミルワームの動きで糞は自然に穴から落とされる。
これを直接カイコ飼育容器と接続すれば、3段階の飼育や分解が行えるかもしれないと思い、早速試してみた。カイコの糞がダンゴムシ階層に直接落ちた場合でも、餌として利用される。
カイコの糞に含まれるビタミン等をミルワームにピンハネされないので、ミルワームの糞のみで育つよりかは適度に栄養状態が良くなるかもしれない。
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篩やゴミ箱等は元々、ツルグレン装置として使うためにセリアで購入したものだったのでちょうどフィットする。