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箸の持ち方、辞職議員




トモロウは正しい箸の持ち方ができていない。
かつて普通にできていた作法だったはずなのに、怪我をして以来は次第に崩れてしまった。
当時、怪我が痛まない崩し方へと逸れてしまった。
今のところ、ぱっと見ただけでは分からないくらいの崩し方にまでは戻せたが、崩れている事に変わりはない。誤魔化しているだけだ。


議員や弁護士や病院の重役等との食事。または葬儀の際は和食ばかりなので、その時だけは手元に緊張感を持って"正しい持ち方"とされる作法で戴く。
対面であれば尚更に。

議員との食事の後日談は後述する。


検索してみると、Twitterでも数年毎に「箸の持ち方の是非」は話題になっているようだ。そういえばそうだったかも。
10年以上Twitterをしているが、炎上事にあまり言及しない。
そうした波にあまり乗った事がない。
…というよりも、乗れていない。


政治動向も炎上事も、自分は大体追っていて自分の意見を持っていると思うが、発言には大きな責任が伴うのでそれらに言及する事がほとんど無いように思える。
初動ではデマも多く飛び交う場でもあるために、慎重にならざるを得ない。
エコーチェンバーも著しい。


そもそも、炎上元のソースや原文、法案等のファクトチェックを終えて自分の意見を整理した頃にはすでに数日〜1週間が経過していて、世の中の熱りが冷めている事が非常に多い。
そのため、余計に意見表明をするタイミングがなくなるんだと思う。
地方選挙公報も毎回、数日かけて全員の動向をチェックするタイプである事が足を引っ張っている気がする。



5本の指で2本の棒切れを捌く複雑な動作に"正しい持ち方"とやらが存在するのもすごい話だ。指の長さも異なるのに。
指の長さや手の大きさが千差万別である中で、各々で最適化された箸の持ち方こそが、"多様性"の意味合いそのものだと思うのだが。


自分は作法が出来ていた頃から「人それぞれでいいだろ」と思っていたが、こうした文句は型に嵌った上で言わないと説得力を持たない風潮なので、誰に言われるまでもなく手元を律していた。
いつか悪態をつくために。

こうした話をしていると、「美形でなければ反ルッキズム主張をしても声が通りにくい」という問題を思い出してしまった。
やめてくれカカシ。その術はオレに効く。



人の箸の持ち方に関しては、まじまじと眺めた事が無い。
それを眺めるのは失礼だという作法もインプットしてしまっているので、意識する事も、目線が向く事もない。
現在、堅苦しい場では自分の箸捌きで手一杯になってしまっている感も否めないが、家族や友人や恋人との気兼ねない食事でさえも他人の手元を眺めた事が無い。
やはり根本に「人それぞれだからどうでもいい」という思想があるためにそうなっているのだろうが、「人の箸捌きに目を向ける事」は「女性の胸元に目を向ける行為に近い」といった意識で非礼カテゴリに位置付けているのかもしれない。




話は逸れるが、胸元というと「あたしンち」のしみちゃんのエピソードを思い出す。
小学生の時点でこれをインプットしていたから。


オモコロのARuFaさんがあたしンちに関して「しみちゃんの胸元の話と、みかんがブラジャーを忘れたから乳首に絆創膏を貼る事を提案した話だけ覚えてる」と言っていた話は何度思い出しても笑ってしまう。
エロと記憶が直結しすぎている。





箸を"正しく"持った上で「箸の持ち方なんか気にしないよ」と言う、多様性ポジショントークこそが現代では有効なのだろう。
…という点も、たった今思い至った。
その上でこの記事を読み返すと「お!良い感じに善人アピールできてるな!」と思える。恥を知ろう。
さらに記事冒頭では「今は違うけど昔は完璧に持てていた」アピールまでしている。
老い人の「昔はモテていた」アピールの如く。

恥を上塗り、重ね塗り、ソースを2度漬けまでしているというのに、トモロウの顔はまだまだ赤くならない。




カードは戦争のための道具じゃない。デュエルを楽しむためにある。

箸は戦争のための道具じゃない。ご飯を食べるためにある。


自分は両者とも生活の中で履修して生きてきたが、どちらも履修せずに終える人生もあるのだろう。




それはそうとして、あの日議員様と一緒に食べた食事よりも、議員様が失言により重役を辞職したニュースを見ながら食べた食事の方が遥かに美味しかった事を思い出した。
その年で一番の大笑いをした事を思い出した。
成人後はあまり観る事がなくなっていたが、ガキ使が無い年の日本のオモロの穴を埋めてくれたと思っている。


子供の頃に年末のガキ使で観た、ガキ使メンバーの睡眠中に突如鳴り響く「ショウヘイヘ〜イ❗️「ゴボウしばき合い対決〜❗️❗️❗️は当時5分くらい笑い転げていたが、あれより笑ったかもしれない。失言辞職の方が。



当重役議員はパーティーでのスピーチを録音した物が流出して辞職に至っているので、完全に食事の席で起きた戦争と言っていいだろう。
悲しいけどこれ、戦争なのよね。



強固な表現規制派で知られていた人物なので、この失脚は「えっちピクチャいいねbot氏」の寿命が延びた一件となったはずだ。




※この記事は一部フィクションを含みます。そういう事にしてください。

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