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幻のテネラル


各地で続々と見つかり始めている幻の甲虫、オオヒラタトックリゴミムシ。
近年、生息域が急拡大しているアオヘリアオゴミムシほどではないが、今年のオオヒラタトックリにはどこかその匂いを感じる。

オオヒラタトックリゴミムシ

先ほど確認した本種は非常に柔らかい羽化直後テネラルの個体だった。
既に次の世代が育っているらしい。

今年は大量に産卵した本種の繁殖に挑戦したが、残念ながら失敗に終わってしまった。
アオヘリアオやオオトックリ等で集めた各種餌データの1割ほどがすぐに使えたのでそれを試すも、全くと言っていいほどに歯が立たず、久々に高難易度の種に出会った感覚がある。
特に、同属のオオトックリと同じ餌を与えても反応一つ見せない事などには驚いた。

しかし本種のように比較的大きな種は捕食対象もそれなりに限られているはずだ。
もしかすると飼育の初歩的な所が抜けており、飼育容器や床材を変えただけで案外大きく変わるのかもしれない。
アオヘリアオの飼育も余裕があれば改めて再試験をしてデータを集め直してみたい所。

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