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ダダサバイバー・生き残れ
広告で度々登場する暇つぶしゲー、『ダダサバイバー』をダウンロードした。
ダウンロードしたというより、してしまった。
完全に魔が差した。
結論から言うと絶対にやめた方がいい。
フリとかではなく本気で。
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ダダサバイバーはこの世に存在するゲームの中で最も「暇つぶし」「時間が溶ける」という言葉を形容するゲームだと思う。
それはテトリス等の比ではなく、適度に苛立ち、適度に気持ちが良い。
そして一瞬で1ステージ15分が経過している。
「時間が経過している」ではなく「時間も思考も奪われている」と言った方が正しいかもしれない。
途中で負けるような事が無ければ、4回プレイをしただけで1時間が奪われてしまっている。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127961600/picture_pc_eba62519e8d0f3fc51d5b73d787e38e8.png?width=1200)
自分は長らく多趣味な坊やなので『退屈』をほとんど感じる事なく毎日を過ごし続けているが、趣味や思考を行っていれば本来『退屈』を感じていなかったはずの1時間がダダサバイバーに注がれて消えていたと思うと、絶望にも似た空虚さが襲ってくる。
確かに退屈はしなかったが、退屈すらさせてもらえなかった事に絶望する。
「寝ただけで終わる休日」は日常における小さな絶望の代名詞として挙げられるが、あれよりも遥かに「純然たる空白」といった感じの空虚さがある。
そこにあったはずの時間が、丸っきり無いんだ。
何者かになりたい欲求を持つ者、特に若者などはダダサバイバーに手を出してはいけないと思う。
ちょっとダダサバイバーで暇つぶしするか!と思ってプレイした後、ふと時計を見ると、1時間が経っているどころか10代、20代が終わっています。
ほれ見ぃ あのオッサンの顔
お前もあんなん なってまうよ
なんというか、若さを伴う退屈に悶える事で生まれるはずの衝動と欲求が、何者かになろうとするための原動力が、丸ごと削り取られてしまうような気がする。
ダダサバイバーが落ち着いてできる椅子が1つあれば、課題に取り組まなくてもある程度人生が充実してしまう。これを「ダダサバイバー椅子1つ問題」と呼ぶ。
— 原宿 (@haraajukku) September 4, 2023
さらに恐ろしい事に、これがコロコロコミックに漫画連載をしており、アプリダウンロード用のQRコードも掲載されている。
📢なんと…ダダサバマンガが公開される⁉️
— ダダサバイバー (@Survivor_ioJP) August 11, 2023
月刊コロコロコミックで大絶賛人気連載中の「ダダサバイバー」マンガ、今後公式ツイッターでも公開予定!👏👏
コモンとベー太の大暴乱冒険がどのように展開されるのか、ぜひ楽しみにしてください!🫡
さて、第一章スタート!✨#ダダサバイバー pic.twitter.com/cq0Sz9ZEKD
一番攻め込まれたくない所を攻め込まれた気持ちだ。
個人的には、コロコロコミックを読む年齢の子供達に日本語がちょっと怪しい箇所の多いゲームに触れてほしくない。
しかし、子供の頃にこれを一通りプレイして飽きる経験をすれば、ダダサバイバーのようなゲームに洗脳されない『反・ダダサバ戦士💪👦』が生まれるかもしれない。
だが実際は、ファミコンやゲームボーイ世代が大人になってからもドット絵のゲームに懐かしさで惹かれてしまうように、次世代の子供達に強烈な『ダダサバ刷り込み』が起こる可能性の方が高いだろう。
自分は、世の中のつまらない大人達が唱え続けてきた「ゲームなんかやっても後に何も残らない」という言説には疑問符が浮かぶタイプの人間だったが、ダダサバイバーは唯一の例外かもしれない。
残らないどころか奪われるんや、何もかも。
友達も、家も、…家族もやで!!!
そして、恐らくそんな事を言う大人にこそダダサバイバーを与えると、深淵から戻って来れなくなるような予感がする。
ほれ見ぃ あのオッサンの顔
お前もあんなん なってまうよ