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イナゴのバトンタッチ
多くの葉が枯れた秋の草むらでイナゴ(コバネイナゴ?)とツチイナゴが比較撮影をしてくれと言わんばかりに並んでいた。
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右・ツチイナゴ
イナゴは主にイネ科植物を食べ、冬を前に死滅する。
ツチイナゴはイネ科以外の葉の広い植物を好み、成虫の状態で冬を越す。
その対照的な生態を考えると、画像の光景がバトンタッチのようにも見える。(そうだとすると並んでいる順番が逆になってしまうが)
以前はホームセンターのガーデニング資材売り場で、冬にツチイナゴを見かけた事がある。
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緑色のイナゴであれば即座に鳥に見つかってしまう所だが、ツチイナゴの場合は板や木製パレット等の上では保護色になるようだ。
青々とした草の茂る環境で育つ幼虫期は緑色の体色を持ち、成虫になると冬の草地での越冬に適した枯れ草色へと変わる。
しかし上記画像では黒色パレットの上に出てきてしまっているために目立ってしまっている。
もしかすると黒色パレットの上は温度が高く、日光浴の効率が良いのかもしれない。
ツチイナゴは冬季に日光浴を行っているシーンがよく見られ、暖かい時間帯には僅かながらではあるが草も食べる。
多くの昆虫が行うような、極限まで代謝を抑えた休眠による越冬とは異なり、冬季にもしっかりと活動を行っているようだ。
小学生の頃に庭で捕獲したツチイナゴを日の当たらないガレージで飼育した事があるが、その際は『代謝を抑えた越冬』『日陰に安置して寒暖差を抑えた越冬』を行うものだと勘違いしてしまっていたため、1月と経たずに死んでしまった。
「朝昼の寒暖差が激しい場所で越冬をさせると生体が死んでしまう」というのが当時の自分にとっての飼育の常識であり、今も尚多くの生物に当てはまるものだったが、ツチイナゴの飼育を経て以降は意識が変わり、そうした『変わった生態』を持つ生物を好むようになっていったようにも感じる。
2021年の12月には屋外で食事をしている最中にテーブルへと飛来してきたツチイナゴにも出会った。
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ここはそれなりに緑から離れている場所だが、どこからやってきたのだろうか…。
少なくともかなり活発に飛翔をしていた事だけは確かだ。
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自分が食事をしていた場所は上記航空写真内、ジョイフル本田の位置を示すカバンのマークの辺りだったが、その位置とイエローハットの間にはガーデンコーナーがあり、餌となる植物も多い。
ジョイフル本田裏のゴルフ場から飛来した個体がそこや植え込みに居付き、最終的に食事中のトモロウの元へとやってきたのだと思われる。
ちなみに、冬の屋外で食事をするのは乙なものだが、チャーハンやスープ、ましてやステーキは急速に冷めていくのであまりオススメはできない。
その冷たさも含めての味わいだと考えて好んでいるが、あまり万人受けはしない味になる。
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テラス席で食べたチャーハン
テーブル広告の映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』
2021年当時の画像である証明になる