打撃の1年、研究の1年、最上の1年
2021年と2022年の狭間は、空中で迎えた。
2022年は人生史上で最も充実した1年だった。
前年にオモコロの打撃マン紹介動画を観る
打撃マン無料配信を伝えるツイートが広がる。
鬼売れ、鬼流行りする。
作者の山本康人先生に名指しで感謝されて相互フォローとなる
という流れがあった😭
打撃マンは上記動画でダ・ヴィンチ・恐山氏が言うように、本当に薦めたい「真のマンガ」なのでそのうち紹介記事を書きたい。
Kindleで無料の他、マンガ図書館Zでも広告視聴をすると無料で読めます。
広告料は作者に還元されます。
幻の生物、アオヘリアオゴミムシと邂逅。
その後、繁殖に成功する。
信頼するフォロワーさんのご厚意により、極秘となっている生息地を案内してもらう。
心の底から感謝しています。
その後、スキルを磨いて未報告地域も含めた4つの市町村で新たに生息地開拓をした。
本当に意外な場所、子供の頃に通った場所、仕事で行った場所、笑ってしまうような場所でも確認できた。
秋にはこの生物の飼育繁殖に挑戦した。
成功例は1つの昆虫館の研究チームによる2年間の飼育研究しか無かったが、論文を穴が開くほど読み返し、思考のほぼ全てをこの虫に投じる事で新たな成功例を生み出せた。
さらに新規の代用食開拓へと繋がった。
昆虫館の研究チームや多くの先生方、家族からも激励をいただき、さらには論文の発表を期待される流れとなったので、なんとか形にしたいと思います。
来年、さらに試行回数を増やして確実なデータを取った上で書く予定です。
飼育繁殖したヒョウタンゴミムシの蛹、テネラル(羽化直後)の撮影に成功する
インターネット上には恐らく存在しないであろうこの虫の累代飼育繁殖例を観察できた。
特に蛹や羽化個体(特に羽化不全個体)は本当に貴重なデータだ。
過去に累代飼育したナガヒョウタンゴミムシの経験がしっかりと活きた。
スナハラゴミムシの繁殖に成功
小松貴先生が書いた絶滅危惧種スナハラゴミムシの繁殖情報が月刊むしに掲載されていると聞き購入して、シーズン終盤ながらも繁殖に挑戦したところ、5匹の幼虫が得られた。
また、1匹ではあるが成虫にまで育てる事が出来て、貴重な蛹や羽化の様子を写真に収める事も叶った。
繁殖の様子は別の機会に記事にするが、成虫から幼虫までタニシに依存した非常にユニークな生態だった。
来年はさらに繁殖効率を高めたい。
この虫の幼虫は不安定な水域で干上がったタニシの亡骸を食べるスカベンジャーである可能性も念頭に置いて飼育実験をする予定だ。
自主的な慈善活動の末、縁あって子供の頃から憧れていた先生から、発売前の自著をご恵贈賜る。
人生においてのハイライトの一つとなった出来事だが、この詳細はまだ書く事ができないので、そうした事があったという報告だけになる。
しかし、話すことは出来ずとも、死ぬまで誇らしい気持ちに包まれながら生きられるのならそれだけで満ち足りる。
12月26日。
誕生日に出張先にてアオヘリアオゴミムシの遺骸を拾う。
今年はとことんこの虫と縁のある一年だった。
初夏に書店で見つけた「月刊むし」に、当県でのこの虫の発見例が掲載されていたのを見た時、武者震いや寒気と共に「この人生で何としてでも出会いたい」と願った事を昨日のように思い返せる。
誕生日に自ら生息地近辺での仕事を請け負った事や、忙しさにより採集こそ行わなかったものの、休憩時間中はずっとこの虫の雰囲気がある人工物を気にして歩いた事が再会に繋がったのだと思う。
自己啓発本を一切読まないので「引き寄せの法則」の何たるかを詳しくは知らないが、科学寄りなこじつけをするなら「常に頭の片隅で考えている事だからこそ、関連する小さな可能性に気づける」というものなのだと子供の頃から考えている。
その他、恋愛においても交際10周年にしてお互いに最も充実した1年となった。
10年前から結婚を目的としないバディ的価値観が合致した交際であったため、「どれだけ仲が良くても30になる前に別れよう」との約束をしていた。
その末に、昨年のクリスマスに高層ビルで夜景を楽しむディナーや外泊をした後に年末をもってグランドフィナーレを迎えるという予定だったが、クリスマス前に恋人の同業者であり親友でもある女性芸能人の自殺が世間を大きく騒がせた。
自分も1人のファンだった。恋人は少し前にLINEで会話をしていた。
そのため、落ち込んでる恋人のサポートに徹するためや、そもそも祝える状況ではない事もあってクリスマスの予定を全てキャンセルして別れ話も流れる事となった。
そうした事もあってこの1年は、亡くなってしまったその女性に与えられた1年なのだという意識で無駄にする事なく過ごそうとしたし、過ごす事ができたと思える。
恋人の仕事も順風満帆の一言では足りないほどに満ち足りるようになったし、色々な所で色々な経験をした。
もう少しだけ行動を共にした後に、互いを尊敬したままにそれぞれの道に進む予定で、そこに悲観的な感情が一切無い事は向こうの妹も含めて価値観を共有している。
その他、マルガタゴミムシやマルガタゲンゴロウなど様々な生物の繁殖に成功できた。
冨樫義博展も人生のハイライトの一つだったように思う。
祖母や敬愛する高橋和希先生が亡くなってしまう等の悲しい出来事はあったが、前者は家族に見守られて亡くなったし、後者は自らが憧れ描いたヒーローのように亡くなった。その上、自著「遊☆戯☆王」の最後は遺された者の救いとなるかのようなラストだったために乗り越えられたファンも多いだろう。
この1年間。
別れもあったが、それとは別に非常に多くの発見や出会いが痛みを癒やし続けてくれたように思える。
今年を超えるほどの年はそうそう無いと思うが、完成させなくてはいけないものがまだまだたくさん残されているので、来年はさらに人生そのものの完成度を高めるべく生きていきたい所存です。
どうか、良いお年を。
2023年も空中で迎えます。
後日談
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