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越冬明け・カナヘビの水浴び
本格的な春が近づく中、かつて累代飼育していたカナヘビの画像がカメラロールにて自動でピックアップされた。
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2016/04/04撮影
これは越冬明けのニホンカナヘビが水浴びをしている様子。
カナヘビはどれだけ栄養状態の良い個体であったとしても、越冬中は皮膚に大きな皺ができるほど水分が抜けていく。
これは飼育下のみならず野外においても同じなようで、土中から発見されるカナヘビはそこが一定の湿度が保たれた環境であっても痩せている個体が非常に多い。
春になって地上に現れた個体を水容器に近づけると、全身で浸かりながらゴクゴクと勢いよく水を飲み込む様子が見られ、その際は皮膚がみるみると潤いを取り戻して膨らんでいくので、かなりの脱水状態であった事が窺える。
ニホンカナヘビはニホントカゲと比べて飼育下での越冬難易度が高いと言われる種類だが、このような脱水状態が起こりやすい事が影響しているのかもしれない。
ニホントカゲも越冬明けはよく水を飲むが、皮膚が歪むほどに痩せる個体は少ない。
なぜにここまで違いがあるのだろう。
カナヘビはカサカサとした皮膚によって水分が外に出て行きやすいのだろうか。
それとも、ニホントカゲよりも土に潜る事に特化していない体では地中の比較的浅い部分での越冬を余儀なくされるため、体内の水分が減り体液の濃度が高まる事が凍結防止に繋がるのだろうか。