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ある夜に

目が覚めました
いつの間にか
カーテンからもれる
月の光が
まぶしく
とても
綺麗で。

ゆっくり
ゆっくり
風が
入ってきては、
やんわり
とおり
すぎていく。

ベランダに出ると
強く、
見たこともないほどに
月の
光が
ぱっと輝き、あらゆるものが溶けて、
世界は
とても
やさしく
静かで。

とおい道端で
ニャーと鳴いた
猫は、
黒い影
残し
どこかへ
さっと
去ってゆく。

残された
夜は
とても
長く
ずっと
深く
所属もなく
そのまま浮かび。

そういえば
わたし
いつ寝たか
昨日はどのような日だったか
そして、
誰に会ったか。
あまりに
この夜が
長すぎて
遠すぎて
わからなくなる。


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