「卒業」をテーマに新ネタ動画 それと、作る思考の過程を公開
Youtubeのショート動画作成を続けてますが、ショート動画では、BGMも人気の曲を使ってアプローチしたいな、なんて思ってきます。季節は卒業の時期。卒業ソングと言えばレミオロメンさんの「3月9日」がありますし、それに合わせていい感じのネタを作りたいと思いました。
結果、なかなかの作品ができたので、さっそくご覧ください。Youtubeのリンクをペタ。
今回も工夫が素晴らしいですね。これを作るなんて、高田さんは一体どういう頭をしているのか?と思うことでしょう!
そこで今回の記事は、その思考工程を公開していこうと思います。
① 「卒業」の文字に注目してみる
さて、まずは漢字に注目してみました。
「卒業」。
それぞれの文字を、シンメトリーにすることはできる。うまくやれば上下シンメトリーにもできそう。
でも、それがどうした。却下。
ひっくり返して「おめでとう」的なアンビグラムでも作れたら面白いんだろうけど、シンメトリーに近い漢字では別の言葉にするには難しそうだ。
ひらがなの「そつぎょう」を使えばどうか。「つ」をひっくり返して「と」にはできるし、頑張ればできるかもな。でも、卒業って、最高学年がするものだよな。卒園じゃあるまいし、ひらがなで「そつぎょうおめでとう」って、バカにしてないか?却下。
② 別の「卒業」を使ってみる
では、「卒業」を言い換えしようか、ということになります。手っ取り早いのは英訳。「graduation」を使うことにしましょう。
この単語を見た時、頭の中にグルグル回るカメラワークのSPEEDを思い浮かべながら、なかなか面白そうな単語だな、と思いました。数えて見ると、子音と母音が5文字ずつだ!と気付きます。じゃあこれ、ローマ字アナグラムにできるんじゃね?と思いつきました。
直感で「がんばっ・・・」みたいなのできそうじゃね?と思ったのもあります。って、良く見たら「b」じゃなくて「d」なのでそれは無理なんですが、結果的にこの勘違いの直感があったのも正解でした。
さっそくノートを広げ、アナグラムをしてみると、意外と作れます。最初に思いついたのは「滾るのだ(tagirunoda)」。未来に燃えてて悪い言葉じゃないけど、もう少し寂しさとかを含めた言葉の方がいいなあ。
次に思いついたのは「ガチのダル(gatinodaru)」いや、これは卒業式でサボってる奴。校歌も歌ってるフリしかしてない。
「散るのだが(tirunodaga)」桜が散るにはちょっと早いし、浪人してそう。「お別れだけど」、みたいな意味だとしても、散るは言葉選びが違うかな。
「ダチがノる(datiganoru)」「ダチ」の単語はいい感じで、卒業式後にはしゃいでる様子が浮かぶ。それは周りの静かな空気を盛り上げようとしているのだろうか。ここまでの中ではマシだけど、別に卒業ではなくても構わないシーンだよなあ。
と、ここまでの思いつき方の一つとして、母音だけで「あいうおあ」とか「あいおあう」とか考えていまして、やがて「あいあおう」に気付きます。ん、もしかして?と思ったら、「r」も「g」も「t」もあるやん!そう、何故か脳内関西弁も出ます。
こうして、「ありがとう(arigatou)」が入ってる!と気付く時がきました。
③ 良さそうなメインの部品を見つけたので、残りのパーツを処理
これに決定だ!さて残りの文字は・・・「d」と「n」?何だこれ。
DNを検索、商品の型番で使われてる以外には会社の名前。どうやら「大日本」の略?
NDを検索、いくつかあるけど、未定 (not determined)、未検出 (not detected)、日付不明 (no date, not dated)など。
卒業には関係ないな。男子でDNには・・・ならないし、なってもだから何だ。
そうだ。アナグラムの動画にする時点で、カードに書いて並べ替えようとは既に考えてた。「d」も「n」も、ひっくり返すと別のアルファベットになる文字だ!すなわち、「p」と「u」も使って言葉を探そう!
これはキタな、と思いましたが、これらの組み合わせでまともな意味のある単語は「up」のみ。あるいは、そもそもローマ字で作っていたのだから「ぷ」か「づ」をどこかに入れるか?
強引に考えるなら、upをアゲ的な意味で使って「ありがとう↑↑」みたいな言葉か?
それかいっそもう「d」「n」は無視して、「graduationの中にはありがとうが隠れてる!」だけの動画にするか?
④ 行き詰まったので他のことをする
行き詰まりながら考え続けてもしょうがない、スマホでゲームでもやることにしました。
2時間後。
綺麗な清一色を和了った頃、閃きました。
透明なカードに文字を書けば、「b」と「q」も使える!
今思えば「がんばっ・・・」の勘違いも伏線です。
その後逆転され2位終了した雀魂は終了し、ノートを書き加えます。
しかし、「b」「q」を加えたところで、意味のある言葉は増えません。ローマ字で「ぶ」が使える様になった、くらい。「ありがとう、部」?部活に思い出はあるかもしれないけど言葉として不自然。この閃きは無意味なものとなってしまうのか・・・
⑤ 考え続ければ良い結論が出る
更に1時間後、ついに来ました。DN、NDの時みたいに略語がないか調べる中、「アルファベットはアルファベットとして読んで言葉にすればいいんじゃない?」と。先に思いついたのはUQで悠久、でしたがそのすぐ後。「きゅうゆう」って言葉もないっけ?あ、級友、クラスメイト!しかも3月9日の歌詞の「あなた」にも合う!
そうして卒業の新ネタは出来上がりました。あまりに良いものができたので、本当は曲の通り3月9日にアップしようと思ったけど、8日に発信しちゃいました。
まあ、自分的に良い動画!と思ってもうまく伸びないこともあるのがYoutube。特に季節ネタは飽きられるのも早いかもしれませんが、良いものは良いものなのでこれが自分の閃きである、ということは胸を張って世の中に言えます。第一、良いアイデアを思いつくのは気持ちがいい。年齢とか関係なく、創作は、楽しいのです。