脱線からも生まれる豊かな時間【ユタカジン】
こんにちは。
タスクシュート認定トレーナーゆる担当の「ともりん」です。
この「ユタカジン」はタスクシュート協会が公式に運営するnoteマガジンです。「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマに協会の認定トレーナーが記事を繋いでいくマガジンになっています。
現在 月1回のペースで書かせていただいています。
タスクシュートで当日予定していたタスクから脱線して、後からひどく後悔してしまったことはないでしょうか?
最初はほんの短い息抜きで始めたスマホゲームやYouTubeにハマってしまって、当初やるはずだった資格試験の勉強が思うように実施できなかったり。
気づいたら今日が終わりそうで、あわてて1分着手してどうにか先送りはクリアしたものの、しみじみ「ああ、何て自分は誘惑に弱いのだろうか。手を付けてやめられなくなるなら、全部禁止してしまった方がよいのではないか」などと自問したり。
予定を設定していても、なぜか途中でやめられず、脱線したままってことありますよね。
以前はこの「割り込みや自分主動による脱線は避けたいもの」と考えて、できるだけ脱線を排除し、計画通りに進めたいと考えていました。
でも最近はこの脱線から思わぬ豊かな時間が生まれることがあることを認めて、脱線した自分自身も許容できるようになってきました。
過ごした時間を「無駄な時間」だったと思うのも「豊かな時間」だっと思うのも、自分の受け取り方次第なのですよね。
その気持ちの持ちようで1日の満足度が大きく変わるので不思議です。
なるべく豊かな時間を増やすことに注力したくなります。
先日の週末、2日間ぐらい当初の予定から脱線してしまったことがありました。自分自身が選択して発生した脱線です。
確かに内容を考えると、仕事や勉強、運動や食事、睡眠でもない時間。
「生命維持に必要な時間」「何かを生み出した時間」ではなかったかもしれませんが、自分にとっては「心満たされる豊かな時間」だったので、
後悔はしないと思えました。
今回はちょっと長くなりますが、この脱線について、振り返ってみたいと思います。
ちょっとした息抜きから脱線の旅は始まった
私は小さい頃からバレエに憧れていて、最近は、とあるバレエ団の団員バレリーナ達のリアル生活やレッスン動画を時々見て楽しんでいます。
ある日の動画が次の公演演目の「レ・ミゼラブル」の練習風景でした。
「レ・ミゼラブル」のキーワードで思い出したのが、歌手「スーザン・ボイル」が世に出るきっかけとなった「ブリテンズ・ゴット・タレント」の伝説の公開オーディション動画です。つい最近では「ブリテンズ・ゴット・タレント」はお笑い芸人の「とにかく明るい安村」のオーディションが有名ですよね。
そその日は土曜日で至急な作業はないし、ちょっみてみようと、動画をみてみることにしました。
かつてみた風景なのに再び胸が熱くなった
過去何回かも見たはずの「ブリテンズ・ゴット・タレント」の「スーザン・ボイル」の公開オーディション動画。オーディション自体は、2009年に実施されたので、もう15年前の出来事になります。
オーディションでは、スーザンがミュージカル「レ・ミゼラブル」の「夢破れて」の冒頭の数フレーズを歌い出しただけで、最初は期待してない感満載で、冷笑気味だった観客の態度が一変します。
予想の遥か上を行く美しく透明な歌声に会場全体が驚愕と熱狂の嵐に包まれていくこのシーンに最初に見たとき、胸が熱くなったことを思い出しました。でも今回も同じくらい感動しました。
自分に対する失礼な反応に怒ることも、自信を失うこともなく、実力で会場全体を夢中にさせたこのオーディション動画は何度見ても、心が震え、勇気を与えてくれます。また、前回見たときにはあまり気づかなった、皮肉な態度にも笑顔とユーモアで対応するスーザンの人柄がわかり、このオーディンションのすばらしさを改めて実感しました。
古典文学との新しい出会いにつながる
この動画を見ていて、「そういえばスーザンが歌っている「夢破れて」はミュージカル「レ・ミゼラブル」の中の歌のようだけど、そもそも「レ・ミゼラブル」ってどんな内容だっけ?またこのという歌はどんなシチュエーションで歌われる歌だっけ?」改めて疑問がわき、知りたくなりました。
「レ・ミゼラブル」はミュージカルや映画が有名ですが、細かい内容はよく知らなかったです。
でも今回は中身をよく知りたく思い、かなり長編ですが、読み上げでオーディオブックとして、家事などの作業をしながら聞くことにしました。
最後まで聞き終わるのに2日かかりましたが、様々な人間模様が繰り広げられ、現代にも通じるところがある素晴らしい本に出会えて、とても満足しました。いくつか場面では、声を上げて号泣してしまいました。
大人になって、こんな経験はめったにできないですね。
文学をリアル再現した世界もすばらしい
その後、余韻をもっと味わいたく、ミュージカル映画の「レ・ミゼラブル」も見たくなって、動画を有料でダウンロードして視聴しました。
映画という制限の中で、エピソードはコンパクトにまとまってましたが、「夢破れて」が歌われている場面に納得し、他の素晴らしい歌も知ることができて、心が震えました。
映画のラストのシーンでは再度号泣。原本にはない演出も素敵で。
この2日間で何度も泣くことになるなんで。泣きすぎて目が痛くなりました。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」と今更ですが実感。
豊かな時間はどこからでも生まれる
振り返ってみると、旅行などの特別な体験からだけなく、日常のちょっとした逸脱も素晴らしく豊かな時間が生まれるきっかけになるんだなって、
思いました。
脱線よる1つの出来事からまた次の出来事が生まれ、それがまたキーワードになって、どんどん新しい興味・発見にリンクしていきます。
きっかけは、いつものYouTubu。日頃、時間かけ過ぎだと、このYouTubu視聴のタスクを全面削除していたら、この豊かな時間は得られなかったと思います。
動画視聴を一方的に無駄な時間と思ったり、脱線を一方的に悪者扱いしないようにしようと思いました。
宝石のように大切な時間も偶然生まれるので。
今考えると、最近日常生活が少し荒んでいて、心が枯渇していて感動を欲して、「レ・ミゼラブル」のキーワードに反応し、脱線の旅を選び続けたような気がします。
ただ一方で、その脱線時間が歯止めもきかずに永遠に続くと豊かな時間から離れていくのかもしれません。美味しいごちそうがずっと続くと、お腹いっぱいでごちそうと思えなくなってくるように。
日常のちょっと慌ただしい時間や大変な時間があるからこそ、より豊かな時間も際立つのかもしれません。
今回たまたま自由になる週末だったので、豊かな時間を一気に味わってしまいましたが、もっと少しづつ美味しく味わえばまた違った豊かさを得たかもしれませんね。
このあたりはタスクシュートをうまく使って、時間管理したり、日々を振り返りを行って、その瞬間瞬間でちょっとでも豊かな時間と思える機会を増やしていきたいと思います。
脱線の時間が実績現実としてリアルに残るので、このように考える機会を与えてくれるのもタスクジュートのすばらしいところですね。
私はストレングス・ファインダーで「収集」の特性が強いので、今回のような逸脱の旅にでると、ついつい他の歌やミュージカルにも興味を持ってしまい、「 オン・マイ・オウン」「レア・サロンガ」「キャッツ」「メモリー」等など、深堀りしたいキーワードが次々でてきてしまいました。
脱線の旅から戻ってこれなくなる恐れが多々あるので、そちらはタスクシュートに助けてもらって、適切に扱えればと思います(笑)。
「日々のちょっとした変化や進歩でも豊かな時間って思えれば、思えたもん勝ち」な気がしました。
まだまだ日々試行錯誤の連続です。
これからも、ゆるゆるとではありますが、タスクシュートと一緒に歩んでいきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
タスクシュートとは