窪田正孝の真骨頂と小林虎之介の振り幅〜宙わたる教室8話〜
ガッツリハマってるNHKドラマ10「宙わたる教室」が8話の放送を終えた。
(この光の中の岳人きれいすぎて美の暴力)
「メテオライトの憂鬱」というタイトルが秀逸。
ほんとそれな〜と唸ってしまった。
(メテオライト……隕石)
予告を見てだいぶしんどい回になるなと思っていたがきつい展開の連続で想像以上に辛かった。
が、それと同時に見応えもすごかった。
内容も、キャストの皆さんのお芝居も。
いつもは込み上げる感情をツイッターに吐露しているのだが、今回ばかりは文字数が足りなさすぎて長文を鬼連投して他界隈フォロワーさんに恐怖を与えてしまいそうだったので、こちらにてあふれ出る宙わた愛を吐露させていただきます。
※以下しっかりネタバレしちゃってますゴメンナサイ🙏💦
✯ついに動き出した三浦
……と公式さまの予告ツイにあったけど我々全然待ってなかったんよ三浦。動き出さんでええんよ三浦。
岳人だけが光の当たる場所へ行くことを受け入れられず、執着することで自我を保っている三浦の顔つきは1話で出てきた時より飢餓感が増し、失うことの怖さと必死に闘っているように見えた。
なのに登場がやっほ〜♪(軽)なのマジなんなん許すまじ。
特筆すべきは三浦が顔を近付けて岳人とメンチ切り合いした際の小林虎之介さんの表情。
単なる怒りでもただの苛立ちでもない、なんやこれは……と身震いしたのだが、翌日おかわり視聴した時にふと思い当たった。
きっとあれはあからさまな拒絶の表情。
ようやく見つけた“生まれて初めて真剣”になれる場所と、それを共有する仲間に近付けたくない拒絶の目。
こんな表情ができるのかよォォォ……とゾクッとした。
小林虎之介、おそろしい子……!!
✯たばこやめたんすよ
岳人がたばこをやめたのは長嶺さんの話を聞いたからかと思ったが(もちろんそれもあると思っているが)、少しでもお金を貯めて実験のために使おうとしてたことを知り、岳人がどれだけ科学部に全身全霊をこめて向き合ってたかがよく分かり切なくて泣けた。
ただ、個人的には好きな人がたばこを吸うさまが非常に刺さるし大好物なので「やめたんか、たばこ……」と思ってしまったことは正直に告白しておきます。
あと岳人がたばこをやめたことにしっかり気が付いてた藤竹先生の「知ってますよ」にグッときたし、職場のバディの先輩(お名前分からず申し訳ない)の嬉しそうな顔もほっこりした。いい上司やね。
✯相澤先生
相澤さんと子供たちの掛け合わせがものすごく良くて萌えました。ありがとうキッズ。
好きな色さえ答えを濁すプライベート質問絶対NGな姿勢と柔和な語り口が“THE先生”してて新鮮でした。
冒頭の、月が…地球が…の話はアニメ「チ。」をほんのり思い出してしまったオタクはこちらです🤚
石神さんが登場しなかったらもう少し質疑応答が続いていたのかな。
てかあの日の石神さんメイク強すぎやしませんか。
石神さんに対してオドオドしがちな相澤さんが藤竹先生のことを悪く言われて「あいつを見くびらないほうがいい」と噛み付くの、藤竹先生へのクソデカ感情が爆発しててオオゥ……✨となりました。
持ってきたプラモを自分で作らず寝てしまった藤竹先生に文句も言わず、それをせっせと完成させて今なお大事に飾ってるお方ですよ、相澤さんは。
藤竹先生、相澤さんを救ってあげてください……(懇願) そして相澤さんさえ知らない石神さんと藤竹先生の確執、いったいなんなのか気になりすぎて2024冬。
✯丹羽くんと佳純ちゃん
2人とも家族への複雑な感情を抱えてて、科学部と出会って心地よく過ごせる居場所ができて、笑えるようにもなってるんですよね。
そして知的で地頭が良い。温度感も似てる。
ついついそっち目線でニマニマしちゃったけれど、もしかしたら丹羽くんは佳純ちゃんを妹のように思っているのかもしれない。
とはいえ2人が肩を並べて座り、お互いを気遣い合う姿には甘酸っぺぇ!!! (ポッ)となってしまったけれども。
✯長嶺さんの想い
「身の丈に合わないことをしようとする人間に世間は厳しい」
「夢に向かって必死になればなるほどそれが敗れた時の傷は深い」
「次にまた大きな挫折を味わったらどこまで落ちてくか分からん」
「彼を期待させていいのか」
長嶺さん、誰よりも岳人のことを真剣に考えて心配していて、あんなにいがみあってた2人がこんなにも心の距離が縮まっていたのか……と目頭が熱くなる。
岳人を認め、深く思うからこそ厳しい言葉を投げかけてしまいすれ違いが生まれてしまったのだが……。
そして長嶺さんのこの言葉、何かしら訳ありであろう藤竹先生にもしっかり刺さっていたはず。
これを聞いてる時の窪田正孝さんのわずかな目の動きや表情がそれをすべて物語っていてすばらしかった。
どうかこの頃の2人に戻っておくれよ……
また共同作業して一緒に飯タイムしてくれよ……(号泣)
(じいさん萌えという新たなジャンルに出会ってしまったよ私はこの回で……)
✯小林虎之介の振り幅
最初にも少し触れましたが小林虎之介さんの演技が本当にすごい。
回を重ねるごとに熱量と迫力と深みを増している。
拝見する度に脳内のR指定が“のびしろしかないわ”と繰り返し歌ってる。いやマジでのびしろしかないわ。
怒り、喜び、照れ、興奮、期待、苛立ち、あきらめ、悲しみ……どの表情も嘘がなくわざとらしくもない。
研究者になれたら……と話した時のキラキラした目。
俺のせいだっていうのかよと感情を爆発させた表情。
清々しいほど全身で岳人を表現している。
特に私がすごいと思うのは泣きのお芝居。
1話では激しく泣き、8話では込み上げる静かな涙。
どちらもその時の岳人の思いが最大限に現されていて痛いくらい思いが伝わってきて辛くなる。
そして岳人、泣いたり弱いところを見せたり、素直な感情をありのまま露わにできるのは藤竹先生の前だけなんですよね。
その関係性も信頼の深さが分かってたまらなく良い。
彼はこれからもっともっとすごくなりますよ絶対に。
のびしろしかないわ。R指定も言うてます。
✯窪田正孝の真骨頂
そしてそれを受ける窪田正孝さんがまたすごい。
特にここからのシーンの窪田さんは圧巻だった。
先ほど書いた通り虎之介さんの泣きもすごいんです。
だが岳人が「変に夢見ちまったんだ」「あんたみたいになれんじゃねぇかって」と言った瞬間から藤竹先生がガラッと変わるんですよ。
自分が岳人の“恩師”になってたと知った瞬間から。
うわぁすげぇ……て思わず声出ちゃいました。
目の動き、わずかな仕草、落ち着かない様子。
小さな動作なのに藤竹先生が明らかに動揺しているのがビッシビシに伝わってくる。
これよこれ、これが役者窪田正孝のすごさよ!!!と静かに興奮しちゃいました。
一歩間違えたら淡々として強弱がなく魅力のない人になるかもしれない藤竹叶を、ここまで掘り下げて生き生きと作り上げられたのは窪田さんの力量だと思う。
窪田正孝、おそろしい子……!!
文字数を気にせずに語れるのでつい調子に乗って激烈長文になってしまいました😭🙏ゴメンナサイ
拙い文章に最後までお付き合いくださりありがとうございます🙇
コーヒーに気付いてもらえずいったん無視される田中哲司も見られる8話、ぜひご覧ください。
9話予告も不穏……
キャッキャしてた科学部にまた会いたい。
太陽のようなアンジェラさんに戻ってきてほしい。
そしておかえりガックンな三浦許すまじ。