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浜を照らす光たち

今から20年前。
2002年6月、日韓W杯開催にあたりアルゼンチン代表がJヴィレッジへトレーニングキャンプに来た。
当時双葉郡はアルゼンチンの国旗が街中に飾られてて盛り上がってたと記憶してる。
その時から好きなスポーツはサッカー。
いつの間にか緑の芝のフィールドが大好きになっていた。

2006年6月、ブラジルW杯出場にあたり日本代表がJヴィレッジへ最終調整合宿に来た。
当時は日本代表の練習が見たくて両親にお願いして連れてってもらった思い出がある。
学生時代は練習試合で何度か訪れる度にワクワクして、いつの間にか私にとって故郷の誇らしい場所になってた。

そして月日は流れ、故郷を離れ、
2011年3月、東日本大震災。
私の故郷は東日本大震災によって荒れ果てた。
住むことができなくなった家。
立ち入ることができなくなった町。
世間では、この10年間「帰還困難区域」と呼ばれ続けてきた。
あの誇らしい場所も、原子力発電所事故の対応拠点となり、綺麗な緑のフィールドが無惨な姿に。
どうしようもできない、仕方ない、なんとも言えない感情で
故郷のことを考えるのを避けて、長い時間を過ごしてしまった気がする。

2017年のJヴィレッジ再開後、一度訪れてみたが、
ここは本当に元の姿に戻ってくれてよかった!
と安堵した。

そして2022年。誇らしい場所は、もっと誇らしい場所に進化した。
2022年3月20日、いわきFC J3リーグ参入後、初のホーム戦。
ここ数年のコロナ禍もあり、久しぶりに訪れたJヴィレッジスタジアム。
初のホーム戦を初勝利で終え、

この地にJリーグクラブチームができたこと。
この地にJリーグクラブチームが闘いにきてること。
この地にJリーグクラブチームマスコットが誕生したこと。
この地にたくさんの声、たくさんの音、
かっこいい音楽が鳴り止まないこと。
熱いサポーター達が楽しそうに盛り上げてること。
そして自身の目標や成長のためにプロの道を選び、いわきFCで闘うことを決めた青年達。
クラブを支える同じ志を持つスタッフの方々。
こんなにもワクワクさせるものが故郷に存在してることに感動して、
この楽しい時間への感謝の気持ちが止まらなかった。

小さい頃、大好きだった誇らしい場所は、
長い長い大きな悲しみを越えて、とても素晴らしい景色が見える場所へと変化していた。

そして試合を重ねる度に成長、進化がはっきり見える彼らの熱いプレー。
彼らはこの地で闘うことの意味を十分理解してるからこそ、私達の心を動かすプレーができるんだと毎回感心する。
この地、このクラブにはどこよりも強くなれる理由がある。
そんな彼らが誇らしい。

来年はもっと凄いジャイアントキリングが見れますように。
そして大好きなJヴィレッジももっと素敵な場所になりますように。
そして、いわきFCありがとう。

#J3推し
#いわきFC
#魂の息吹くフットボール
#90分間倒れない、止まらないサッカー
#浜を照らす光となれ






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