18歳でやめた書道を学び直すきっかけになった出来事
TOMOMI.Sです。
18歳で書道をやめたことを後悔したきっかけの一つが20代後半に仕事で自分の字に対しショックを受ける出来事があります。
社会人になってホテル業界で働いていました。
サービスにしていたというわけではないですが、宿泊されていたお客様からのし袋の表書きを頼まれました。
「昔習字を習っていたことある?」って聞かれ、あるけど、綺麗に書けるかはわからないことをお話しました。
「昔のことでも習字の経験があるなら書いてほしい」とお願いされ、当時も整った字は書けていたので書けるかなと思っていたのです。
のし袋の表書きはかなりバランスの悪い字を書いてしまい。。。
お客様がちょっと固まっていたのです。
「ぼくよりは綺麗に書いてるからありがとう」
このお言葉をいただいたとき自分にかなり怒りを覚えました。
自分の字でお客様の大事な場面で使うのし袋を台無しにしてしまった
お客様の力になれなかったことが悔しかったのです。
この出来事のあと、しばらくしてたまたまみたドラマから書道は書道教室の先生以外にも職業があることを知りました。
そのドラマは「ツバキ文具店」
小説がもとになったドラマで主人公が手紙の代書を請け負うお話です。
仕事でのし袋の表書きを頼まれたこと、ドラマのストーリーになった手紙の代書から筆の仕事で「筆耕」という仕事があることを知りました。
筆で表彰状や感謝状、式辞や目録、宛名などを書く仕事です。
この2つの出来事が書道をやめたことを後悔し
心がザワザワしたこと
そして奥底から学び直したい気持ちが湧きあがり
「筆耕」という仕事を知れました。
今では良い経験だと思っています。
実はコロナ禍に筆耕会社で受注の受付のアルバイトをしていたことがあり、筆耕の仕事についても知ることができました。
経験してきたことが今の自分をいかしてくれていると感じます。