2020年コロナ融資/給付金の戦い～序章6陣～

私は今コロナ過において、人生で初めて災害によるダメージで、収入が激減することとなりました。今まで数々のニュースを見てきて、地震や水害による被害の甚大さをネットや紙ベースで閲覧し、被災から免れてきた自身の幸運を噛みしめてきました。大きな震災が起きたとき、私は少なくとも被災地の近くに住んでいたからです。思い起こせば、
1995年阪神淡路大震災
→当時高校3年生。両親と妹は受験のため関東へ行っていたので、私一人が家にいました。三重県の名張市という場所に住んでいましたが、大きな揺れを感じ布団に潜り込んだことを覚えています。6歳の頃まで兵庫県の西宮市に住んでいたので、うる覚えですが西宮の風景を覚えています。
2011年東日本大震災
→震災の半年前まで宮城県塩釜市という港町で半年間常駐して、勤務していました。法人様の本社が福島県富岡町（原発付近）にあったので、湾岸通りを毎週走っていました。ＴＶ中継で見た、いつも通っていた国道が津波に飲み込まれていく衝撃な映像は未だに精細に記憶しています。
2018年西日本豪雨
→山口県岩国市の山の中の町にて常駐しており、当時は名古屋に出張していました。その帰りの新幹線が新大阪駅で運行が停止し、3日間大阪のサウナで足止めをくらいました。その帰り新幹線の中で見た岡山の水没地帯の風景にショックを受けました。また、岩国市の町でも高速道路封鎖やがけ崩れによる国道通行止めも目の当たりにし、１～2週間ほど隣町に出かけることが困難でした。

　こうやって羅列しただけでも、ど真ん中で被災したわけではありませんが、私はいろいろな運を持って助かってきたのだと感じています。

　2020年コロナウィルス感染拡大は、人生で初めて仕事を失い、実際の収入も激減し、現時点でも先行き不安な日々を過ごしております。
　ただし、後ろ向きになっては、今まで災害にあわれて復興してきた方々に大変失礼を感じるので、私は前を向いて行動することを決意したのです。

■今、私にできること

　それは、コロナ過によって売上の低下した業界に必死に営業するのではなく、政府の金融政策を調べて、自身に合った政策、また会社に合った政策を利用し、
『借りれるものは借りる。貰えるものは貰う』という目標
を持ってこの2カ月を取り組んできました。国の政策を利用するのは初めてであったこと、そして融資を受けることは初めてだったので、

全くのゼロ知識からの戦いが始まったのです。

■第一の陣　持続化給付金（個人事業主申請）

　私は、昨年7月に法人を設立しましたが、一方で個人事業主としても別途収入を得ております。4月の事業収入が消滅したため、前年対比で▲80％という大減収となったため、満額となる1,000,000円を申請しました。
【申請日】5月7日
【申請番号】517,000番
【入金日】5月26日
　不備通知もなく、19日目の入金となりました。

■第二の陣　特別定額給付金（個人申請）

　こちらは国民全員が対象の給付金なので結果だけ報告します。
【申請日】5月25日
【申請自治体】山口県下松市
【入金日】6月9日　
通知が来て、即申請しました。14日間での入金となりました。

　

■第三の陣　福岡県持続化緊急支援金（法人申請）

　この支援金は対象期間と対象月の売上が30～49％ダウンした事業者が対象となり、個人事業主で最大25万円/法人で最大50万円が支給されます。が、国の”持続化給付金”を先に申請していては対象外になるということでした。
我社が計算したところ…4月の売上減率が49.8％とい奇跡としかいいようのない数値が出たので、申請しました。（※売上改ざんは一切していません）
　尚、私個人事業主申請は減額がもっと大きいので、申請は断念しました。
【申請日】5月7日
【申請番号】5,100番
【不備メール日】5月20日
【入金日】6月1日
　申請から時間がかかりましたが、不備メールを即対応し、約一カ月で入金を確認しました。

■第四の陣　新型コロナウィルス感染症貸付（法人申請）

　こちらは、日本政策金融公庫へ申請をする融資ですが、ポイントは融資返済開始措置があること。金利が3年間実質無料だということ。対象者は、基準期間の売上減が5％。これは余裕の対象内ということで強気の申請額を希望。我社は年商2000万程度なのですが、新規事業も考えていたので2500万を申込。
【申込日】5月7日
【申込額】2,500万円
【融資面接日】6月12日
【融資額返答日】6月17日
【返答融資金額】100万円
　ひゃ、ひゃ、ひゃくまんえん！
ちょっとびっくりしましたが、世の中そんなに甘くないという現実をつきつけられました。しかも業種がパチンコ関連ということで、融資会議ではゼロ円という意見もあったそうです（融資担当談）。我社はパチンコ店を経営しているのではなく、そのサポートをする会社なのに…。パチンコ店経営者の心痛が聞こえてきてなりません！なんなんだその職業差別は！と、思いましたが致し方がありません。
　この融資返済開始日は1年後の2021年7月からです。5秒で返してやります。

■第五の陣　セーフティネット保証4号認定融資（法人申請）

　こちらのコロナ融資は、商工会議所などの窓口でセーフティネットの認定申請を行います。売上の低下率で4号、5号、危機関連保証などの認定を受けます。こちらは早かったです。申請ご3日で認定通知書が届きました。その通知書を持ってお近くの銀行へ融資の申し込みを行います。これも”コロナ特別貸付”同様に3年間の実質無利息と返済措置期間が設けられています。
【認定申込日】5月12日
【認定書到着日】5月15日
【融資面接日】5月18日
【希望融資額】1,500万円
【融資額返答日】6月16日
【返答融資金額】300万円
　4号認定は信用保証協会が100％保証となるので、銀行は保証協会の審査がおり次第、満額融資が行われます。その信用協会からの審査額が、300万円…はい…やはりコロナ過とはいえ、会社の年商、取引実績はかなり重要になるということです。

■第六の陣　持続化給付金（法人申請）

　福岡県持続化緊急支援金の入金を確認後、5月売上が40％まで落ち込んでいたので（福岡県持続化緊急支援金申請は4月売上分）、持続化給付金の申請を実施しました。個人事業主の際は、2年以上の期間だったので、前年同月比で申請を行えましたが、法人は昨年7月設立なので、特例申請という形となりました。
【申請日】6月1日
【申請番号】1,492,914番
【不備メール】6月5日
【入金日】6月17日
不備メールの速さから5月ほどの遅れもなく、即入金もあるかと期待しましたが、17日目に入金を確認しました。

■まとめ

これで、5～6月で融資申込と給付金申請は一旦は全て終了したことになります。先日国会通過した第二次補正予算内の内容を精査して、第二の戦いに備えていきたいと思います。今回の資金調達をまとめてみました。

【給付金（助成金）】
・持続化給付金（個人事業主）→1,000,000円
・特別定額給付金（個人）→100,000円
・福岡県持続化緊急支援金（法人）→500,000円
・持続化給付金（法人）→2,000,000円
合計→3,600,000円

【融資】
・新型コロナウイルス感染症特別貸付→1,000,000円
・セーフティーネット保証4号認定融資→3,000,000円
合計→4,000,000円

総合計　7,600,000円

　今回、感じたことは融資枠はいくらコロナ融資と言っても、審査基準は通常の通り審査をするということです。が、
経営計画や返済計画の提出などは求められず、金融機関との面接なども素早く完了しました。
　また、我社は全ての機関では初取引だったので、今後は確実な経営を行い信用を得ていけば更なる融資枠が広がっていくことと思います。

まだまだ戦いは始まったばかりですが、この後も出来る限りの行動を全力で行っていきたいと思っています。