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生きるために働きたい



生きるために働くか、働くために生きるのか

 私がフランスにいた時、周りには明らかに前者が多かった。生きるために働く。日中は働いてきっかり定時に帰宅する。家が近ければ昼休みに帰宅して家族とランチをする人も珍しくはなかった。バカンスは最低でも1ヶ月とって家族と旅行に行ったり自分の時間を過ごす。こんな話は日本ではあまり聞いたことがない。
 かくいう私も帰国して一年以上が経った今、働くということについて答えが出せないでいた。

日本の働き方

日本で働くと聞くと、毎朝満員電車で出勤し上司や同僚に気を使い、くたびれ果て帰路につく。そんなイメージがあった。実際、6時に起きて7時台の電車に乗っていると、これはあながち間違いではないと実感する。ぎゅうぎゅうの車内は時折殺気立ち、小さな悪意が渦巻いている。足を広げて場所を譲らない人、人を押しのけて乗り込んでくる人、降りる時も同じことが起こる。そんな小さなきっかけがトラブルに発展することもある。みんなどこか追い詰められた顔で、逃げるようにスマホを見ている。

フランスでの体験

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