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お金を稼ぐより難しいこと

都内某所のエスニックカフェ。通っていた起業塾の同期数人と、久々のランチに行きました^^生春巻きにグリーンカレー、パッタイなどをつつきつつ盛り上がっていると、話題は世界一周から帰国したMさん(仮名)の体験談に。

一番のハードル

普段から海外でのお仕事も多く、忙しく飛び回っているMさん。そんな彼は、数か月の世界一周旅行から帰国したばかりでした。様々なエピソードの中でも、特に印象に残った言葉があります。

「世界一周にあたって、何が一番のハードルだったか?」と訊ねられたとき。彼は即答で、こう言ったんです。

数か月、休む勇気。
”その後5年、仕事がなくなってもいいか?”
そのことに向き合うのが、一番、大きなハードルだった。


Mさんは全ての仕事を自分で調整できる立場で、作ろうと思えば、時間はいつでも作れたそうです。金銭的な問題もなく、当然、仕事の実力も実績も、充分にある ―――

そんな彼でも、数々の依頼を断ること、「休む」ことはめちゃくちゃ怖かった!その怖さや不安とまっすぐ向き合ったことが、大きな経験だったと教えてくれました。


手放すことって、難しい

「お金を稼ぐことなんかより、休むことの方がよっっぽど難しい!」

桁違いにお金を稼ぎ、第一線で活躍する人に囲まれた彼は、いつもこう言います。どれだけ稼いで貯めることができても、そのお金を使う時間が作れない。だから、心からの幸せに辿り着くのは、本当に難しいことなんだ、と。

初めてその言葉を聞いたとき、私は意外に感じました。

起業するまで人事や経理、お金を生み出さない部署で働いてきたので、〝お金を稼ぐ〟ことって、すごく大変で、難しいことだと思っていたんです。

でも、振り返ってみると、たしかにビジネスをする難しさより、会社を退職して、安定を手放す不安の方が何百倍も大きかった!

お金がないから、時間がないから・・・新しく踏み出すことを諦める理由で、時間やお金を一番に挙げる人は本当に多いけれど、いざ踏み出せる状況になったとしたら?

本当に怖いのは、「上手くいっている(少なくとも、ひとまず無事生活できている)状況から、変化すること」なのかもしれません。


キャリアチェンジも同じ

そもそも私たち人間は、「得したい!」という気持ちより、「損したくない!」という気持ちが強いという特性を持っています。(詳しくは〝プロスペクト理論〟で検索^^)

例えば、今は安定した仕事でやりがいもあるけれど、将来の家族プランを考ると、ずっとこのまま頑張り続けられるだろうか…という不安があるとき。

新しいキャリアで理想の生活を手に入れたいという気持ちより、「積み上げたキャリアを手放したくない」「安定したお給料や保障を手放したくない」という気持ちが、重たく足を引っぱります。

私自身、人生の転機を振り返ると、立ち止まらざるを得ない〝強制ストップ〟がほとんど。正直なところ、どんなにしんどくても根性で走り続ける方が、気持ちは楽と言いますか…笑

それでもあの時。

全力で走り続けていた自分が止まらなかったら、今の自分はありません。

頑張り続けるだけでは、絶対に辿り着けないステージがある。
手放す怖さともまっすぐ向き合い、
「それでも、手放す」を選択したら、人生が変わる。

Mさんの話は、そんなことに気づかせてくれました。


話は戻って、帰国したMさん。

世界一周の経験でさらにパワーアップし、5年仕事がなくなるどころか、旅行前と変わらず・・・いや、それ以上に活発に、お仕事をされているご様子でした。

時間がないから、お金がないから。そんな言葉はちょっと脇に置いて、手放す怖さでと向き合うこと。これが、人生を変える大きなきっかけになるのではないでしょうか^^

最後まで読んでいただきありがとうございました。今日も素敵な1日を🚢!



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