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【プレミアリーグ】22ー23シーズンベストイレブン

 気が付けばプレシーズンも終盤に差し掛かり、新シーズンの足音が聞こえてくる季節となった。編集長も長らくプレシーズン休暇を頂いていたため、久々の執筆になってしまうことを、まずはファンの皆さんには謝りたい。何か新しいことを始める前に過去を振り返ることは、何事においても基本であるように、新シーズンを展望する前に、まずは昨シーズンを振り返って行こう!個人の見解でベストイレブンを選ばせて貰ったので、異論はあるかもしれないが、最後までお付き合い頂きたい。では、バモス沖縄!

22-23シーズンの最終順位表

【ベストイレブン】
FW:カラム・ウィルソン
・・・ニューカッスル
FW:アーリング・ハーランド・・・マンチェスター・シティ
FW:マーカス・ラッシュフォード・・・マンチェスター・ユナイテッド
MF:ブカヨ・サカ・・・アーセナル
MF:ケビン・デ・ブライネ・・・マンチェスター・シティ
MF:マルティン・ウーデゴール
・・・アーセナル
DF:キーラン・トリッピアー
・・・ニューカッスル
DF:ガブリエル・マガリャンイス
・・・アーセナル
DF:リサンドロ・マルティネス
・・・マンチェスター・ユナイテッド
DF:ナタン・アケ
・・・マンチェスター・シティ
GK:ニック・ポープ
・・・ニューカッスル

22-23プレミアリーグベストイレブン

FW:ハーランド、カラムウィルソン

 誰だこんな化け物を連れて来たのは!!聞いてねえぞ!!いくらなんでも反則過ぎるぞ!!某解説者に言わせれば、ハーランドは「地球外生命体」だそうだ。もはや説明不要だと思うので省略させて頂くが、早くレアルマドリ―に移籍して欲しいものだ。

ローランド

 地球外生命体が紛れ込んでいるためもはや感覚が麻痺してしまっているが、今シーズンのニューカッスルの躍進の立役者であるカラム・ウィルソンの活躍も素晴らしかった。イングランド一筋で活躍してきたいぶし銀のストライカーは、今季リーグ戦31試合で18ゴールを叩き出した。ここぞの場面で決め切る勝負強さが光り、新加入のイサクに注目が集まりがちなシーズンであったが、終わってみればやはりニューカッスルのエースはカラム・ウィルソンだと思わせてくれるような活躍だった。

イングランド代表でW杯にも出場したカラム・ウィルソン

 その他にも、FWではブレントフォードでリーグ戦20得点を挙げたイバン・トニーの活躍も素晴らしかった。プレミアリーグの屈強な当たりをものともしない確実なポストワークに、ゴール前での決定力。賭博問題が騒がれ常に不安定な状況が続いたトニーであったが、実力だけで行けば間違いなくイングランド代表でも主力を張れるだろう。
 今シーズンで長年過ごしたアンフィールドに別れを告げたロベルト・フィルミーノも、さすがの活躍だった。マネ、サラー、フィルミーノのトリデンテの中で、一番怖い選手は間違いなくフィルミーノであり、途中出場でフィルミーノが出てくる怖さはプレミアファンなら誰でも知っているだろう。昨年行われたカタールW杯で当時のブラジル代表メンバーからなぜ漏れたのかが未だに疑問だ。

聖地アンフィールドでのラストマッチ、涙ながらにファンに感謝を伝えたフィルミーノ

 昨年の夏にアルゼンチンからマンチェスター・シティにやってきたフリアン・アルバレスも、その潜在能力を存分にアピ―ルできたのではないだろうか。個人的には、ハーランドよりアルバレスの方がペップスタイルに合っており、相手としては驚異になると感じている。シティに移籍して以降もレアル・マドリード行きがなお囁かれるハーランドが今後仮に移籍したとしても、アルバレスがいれば何の問題も無いだろう。
 あ、そういえば、リーグ戦で今季30ゴールを決めたイングランド代表キャプテンのストライカーも居た気がするが、宗教上の理由から敢えて名前は伏せさせて頂く。決して忘れているわけでは決してないので、ご安心下さい。もちろん、彼は素晴らしいストライカーだ。

EURO2021決勝でPKを失敗したサカに優しく寄り添ってくれてありがとう、さっさと泥船を脱出してタイトル獲れよ

WG:サカ、ラッシュフォード

 アーセナルの大躍進を支えたのは間違いなくブカヨ・サカだ。アーセナルの選手らしからぬ、怪我しない、調子の波が無い、というまさに21歳とは思えないパフォーマンスを見せたへイルエンドは、アーセナルを次なる高みへと導いてくれるだろう。今シーズンはキャリアハイのリーグ戦14ゴールを決めたが、私の個人的な予想だがいずれはモハメド・サラーのようなシーズン20点以上を決めるようなサイドアタッカーへと成長するのではと考えている。先日も他のライバルチームからの関心を笑い飛ばすように2027年まで契約を延長し、サカの未来はアーセナルとともにあることを約束した。

EURO2020では一時期非難の的となった2人だったが、今ではイングランドを代表するアタッカーとなった。

 グーナーとしては悔しい限りではあるが、優勝を飾ったマンチェスターシティの両ウイングのジャック・グリーリッシュとリヤド・マフレズの大活躍も素晴らしかったと認めざるを得ない。シーズン後半戦のグリーリッシュの活躍は、ゴール数とアシスト数はそこそこではあるが、数字に残らない部分でチームの優勝の立役者となった。マフレズに関しても、1人で試合を全て決めてしまうような圧巻の活躍が目立った。他にはブライトンの躍進を支えたベテランのソリー・マーチ、今シーズン15ゴールでブラジル人のプレミアリーグ歴代最多得点記録を塗り替えたアーセナルのガブリエル・マルティネッリも素晴らしかった。

MF:デブライネ、ウーデゴール

 某解説者はハーランドと同じくこちらもまた「地球外生命体」と表現した。ハーランドとデブライネの破壊力に勝るコンビは、恐らく欧州サッカー界には存在しない。ただでさえ理不尽なパスを出すデブライネに対し、更に理不尽なスピードとパワーでボールに追いつくハーランド。いやぁもうこれ解説いらないですよ。(某解説者・よろしくお願いします!)

貴公子もようやく自分の居場所を見つけたようだ

 神童と言われているウーデゴールも、ようやく自分の居場所を見つけたようだ。チャンスクリエイターとしての一面だけでなく、今季はその得点力も存分に発揮しリーグ戦15ゴールをマークした。ノースロンドンダービーで突き刺したミドル、鬼門セントジェームズパークで決めた値千金のミドル、どれも彼のシュートスキルが存分に詰まった素晴らしいシーンだ。シュート意識が上がったことで、パス以外の選択肢があると相手に思わせ、そのパス能力が活きる、そして今度はパスを意識して構えていればスーパーなミドルを放つ、まさに完璧なOMFに成長した。

ロドリ?ロドリゴ?どっちやねん

 個人的な好みでイレブンからは外したが、マンチェスターシティを優勝に導いたギュンドアン、の活躍も目立った。ギュンドアンは今夏バルセロナへ移籍してしまったが、今季はキャプテンとしてチームを引っ張り、チームに初の3冠(PL、FA、CL)という最高の置き土産を残した。
 そしてチーム同じくチームの心臓であるロドリも安定の存在感だ。ペップのサッカーにおいて、偽SBや偽CBといった様々な戦術をこなせるのは、全てロドリのバランサーとしての存在があってこそと言っても過言では無く、マンチェスターシティには無くてはならない存在だ。

IHという新境地で、キャリアハイの数字を置き土産にアーセナルを去ったジャカ

 ライスと入れ替わる形で今シーズン限りで退団することが濃厚のジャカのアーセナルでのラストシーズンも、キャリアハイの素晴らしいシーズンとなった。これまでは後ろからのビルドアップへの参加や守備時タスクが大きく、ゴールから離れた位置でプレーすることが多かったが、今季は偽SBのジンチェンコが中に絞ることでジャカがよりゴールに近い位置でプレーし、リーグ戦7ゴールを記録した。かつてはサポーターとの衝突やピッチ内での未熟な態度も目立ったが、最後は見事に有終の美を飾った。

SB:トリッピアー、アケ

 人は皆、スパーズから移籍することを「脱北」と呼ぶそうだ。キーラン・トリッピアー、彼もその一人であり、脱北後にアトレティコ・マドリードできっちりタイトルを獲得し、昨年ここタインウェアの地にやってきた。カイル・ウォーカー、エリクセン、フォイス、オーリエ、、スパーズではタイトルに恵まれず、移籍後に即座にタイトルを獲得する選手が増えたことから、プレミアファンから「スパーズからの脱北」「スパーズを出る喜び」と揶揄されるようになった。あ、話が逸れてしまったが、大躍進となったニューカッスルの立役者は間違いなくトリッピアーだろう。以上!

スパーズを出る喜び、無冠は誇り、悪くない

 1年前はチェルシー移籍間近と言われていたナタン・アケの大逆転ストーリーを、誰が想像できただろうか。DFとして全てを兼ね備えたアケは、今やペップ・シティに無くてはならない存在だろう。DFラインならどこでも対応できるマルチロールに、戦術理解度の高さ、対人の強さ、ポジショニング、間違いなく最高のDFだ。

CB:リサンドロ・マルティネス、ガブリエル・マガリャンイス

 サリバの活躍に目が行きがちではあるが、今季のアーセナルのDFラインを支えたのは間違いなくガブリエルだ。サリバ、冨安、ジンチェンコらシーズンを通して怪我人が目立ったアーセナルのDFラインにおいて、全38試合に出場した。プレミアリーグを戦う上で求められる能力は、単なるサッカーの上手さや戦術理解力だけでなく、怪我をしないというタフさが求められる。これら全てを満たしたガブリエルは、ジャカに代わる今後のアーセナルの精神的支柱となっていくだろう。

確かな守備力だけでなく、セットプレーからの得点力も大きな強みだ

 プレミアリーグにおける身長の概念を覆したのが、リサンドロ・マルティネスだ。昨夏アヤックスからやってきたテンハフチルドレンの1人で、彼の加入後のマンチェスターユナイテッドのサッカーは、名門復活へ確かな道を進み始めたことがしっかり見て取れる。決して、ハーリーマグワイアを否定しているわけではない、彼は間違いなくGOATだ。そこは変わらない。

GOAT of GOAT

 偽サイドバックの次は、偽センターバック、次から次へと新しい戦術を考え出すペップのサッカーで、今季の中心となったのはジョン・ストーンズだ。センターバックでありながらビルドアップ時には一列前に上がり、MFの位置から攻撃を構築する役割を担った。
 マグワイアは言う、「偽のセンターバック?こちとら、そんなものとっくに取り入れてるわ!今更時代遅れだ!」だそうです。偽センターバックと、偽のセンターバック、違いは何でしょうか。
 ベストイレブンからは惜しくも漏れたが、ブライトンのルイス・ダンクも大活躍のシーズンとなった。2018年に一度だけイングランドのA代表に選ばれた経験はあるが、昨季の活躍が認められ再びイングランド代表に選出された。ブライトンが3部リーグに在籍する時からずっと一筋で活躍してきた31歳の遅咲き男の来季の活躍にも注目だ。

カンセロ中心の偽サイドバック戦術から、新しい偽センターバック戦術へ大きく変化した

GK:ニック・ポープ

 ニューカッスルの守護神の好セーブ連発に頭を抱えたプレミアサポはたくさんいるのではないだろうか。197㎝とただでさえ長いリーチに加え、ポジショニングが抜群であるため、あらゆるシュートをいとも簡単に止めているように感じてしまう。彼がゴールマウスに立っていると、ゴールが小さく感じる選手が多いのではないだろうか。

ニック・ポープ

おわりに

 正直、ベストイレブンに正解は無く、人によってサッカーの見方も大きく変わってくるため十人十色だ。なので「異論は認める!」。こいつの選出は違うんじゃないか?ではなく、自分だったらこう選出する、として欲しい。立場的にあまり大々的には言えないが、私個人だけの意見で言えば、エンターテイメントとプロフェッショナルを提供してくれた「ハーリー・マグワイア・GOAT」が間違いなく昨季のプレミアリーグでの最高の選手である。それではみなさん、開幕戦でまた会いましょう!GOAT!

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