![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43855718/rectangle_large_type_2_49417a53c4233ecba45f7a6b3692b778.jpg?width=1200)
絶縁状態の母を想う。
絶縁状態の母へ。
お母さん、
あなたを愛しているから、
あなたを想っているから、
今はそっと、離れておくね。
お母さんが私を縛ったその鎖は
実はお母さん自身を縛っていることに
いつか気づいたら、きっと楽になれる。
お母さん、昔言ったね。
私とお母さんはよく似ているから、ぶつかり合うのだと。
自分を見ているようで、腹が立つのだと。
私はずっとその言葉に違和感をもっていた。
お母さんに似ている私が愛されないのなら、
私は一体どうすれば、お母さんに愛されるのだろう。
でもね、今なら分かる。
それは違うよ。
似ているから腹が立つのではなくて
お母さんが私を見た時、お母さんの内側にある鎖が反応する。
お母さんを縛っている
「〜でなければならない」
「〜であるべき」
この鎖が、
言うことを聞かない私を見た時に反応した。
だから、許せなかった。
お母さんは、お母さん自身を
一番許していないから。
私を縛ろうとすればするほど、自分を縛っている鎖がさらに自分をキツく縛るから…
痛くて、痛くてたまらなかったんだよ。
だから私は祈る。
お母さんが、自分を許せますように…って。
身体中に沢山巻きついている、重くて痛い鎖に、はやく気付けますように…って。
お母さん、大丈夫。
あなたは許されているよ。
本当は、はじめから、全部許されていた。
もう自分を責めるのはやめていいよ。
もう、十分すぎるほど頑張ってきた。知ってるから。
もうそろそろ、鎖を外して、外に出て行っていいんだよ。
光を浴びていいから。自由に生きて、選んで生きていいから。
もう、大丈夫だから。
誰も、あなたを責めていない。
あとは、あなたがあなたを許すだけ。
私とお母さんは、お互い、己を知るために一番近い親子として生まれてきたのだと思う。
今は少し、離れておくね。
離れたところから、お母さんのこと
いつも見守っています。
いつもここから、お母さんを愛しています。
あなたを、誰よりも、愛しています。
そしてあなたが、本当は私を愛してくれていたこと、分かっています。
ありがとう。