なぜこの男は理学療法士をやることになったか
「別に自分の身の回りの人間が怪我とかしたわけじゃないんだよな。だからだれかのためにという意識はかなり薄い方と思っている」
書いているときは、おはようございます。
もなりんです。
今回も、自分自身のことを。
つい先日までやっていた理学療法士のことを。
なんだかんだで長いことやっていましたが、先のことまで全然考えずにいましたらこんなことに。
さて、そもそもなんでやろうと決めたのか。
少しばかり、話をします。
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あれは、中学生の1年目の春休みのこと。
当時は小学生から続けていた野球を、部活動として中学生でも続けていました。
人数はやや多く、実力はかなりなかったので大体ベンチ外でしたが、当時の同期のなかでは遠投だけはわりといいレベルにいたと思います。
入学直後に体育の授業でハンドボール投げというものがありましたが、当然のように全国平均を越えるくらいはありました。
さて、そんなある日の練習にて。
たまたま一塁ランナーにいて、投手牽制の練習も兼ねた盗塁練習がありました。
投手が牽制し、戻るためにヘッドスライディングで戻ります。
そのときです。
一塁手のタッチしたところが、運悪く右肩の筋肉の弱いところに当たりました。
ただあたったのではなく、その一塁手は上級生でしかも言葉が悪いのですがかなり乱暴に、しかもハンマーを思いっきり振るかのように上から叩くタッチをしてきました。
その人はチームの4番をつとめることもあり、パワーはやたら強い。
タッチされた瞬間、激痛をともなう。肩はあがりましたので脱臼はしていないのですが、とてもではないがプレーを続行できるような気にはならず。
(しかも周りがかけよることもなく、自分が抜けてもそしらぬように練習が再開されたのは余計当時は腹立たしい気持ちでしたが、これは余談ですので割愛)
さて、それからです。
結局近くの接骨院にみてもらって、1ヶ月くらいはノースローでした。
その間機械での温熱とかを受けたり、ちょっとしたチューブを渡されたりしました。
しかし、当時は中学生。
医療のことなんぞ、全く知りもしません。
周りの人間もリハビリという言葉は知らず、自分自身も「痛みがとれればまたなんとかなるでしょ」みたいな感じでした。
自主トレーニングなんかも接骨院でその場ではやっても自分自身でやるという考えもありませんでした。
さて、それからまた投げるのを再開するようになりました。
が、こういうときにからだというものはどうなるのか、何となく想像はつくと思います。
はい、以前のようなボールが投げられません。
久しぶりに投げてみるとなんということでしょう。
全力で投げてもやっとこさ塁間に届くくらい。
対角線とか、まるで遠いところにあるかのよう。
実際に自分としても、「なんだこれ?」と悪い意味での驚きでした。
そんなこんなで2年目の体力テストがありましたが、そこでのハンドボール投げも結果がでず。
1年生の全国平均すら下回るという、肩の強さをある種の誇りにしていたところもあり愕然とするしか当時はありませんでした。
そこからです。
こういうことを考えました。
「一体、何があったら肩がよくなったのだろう?」
そこから当時はリハビリというものが知らなかったので、単に医療関係ということがありました。
とはいえ、当時は進むためにやることもわからない。
自分で体のことを調べようともしないにんげんでしたので、何も手をつけてはいませんでした。
たまたま五教科の点数も比較的とれる方でしたので、それで満足していたところもありました。
その後高校に行き、進学のことも考えることに。
さて、どうしたものかと思い悩んでいるときにたまたまみた学校のパンフレットに理学療法士というものを知りました。
「ここにいけば、自分の肩のことを知れるかもしれない」
そう思い、入るのに必要な勉強としてもそこまで多くなかったこともあり(とはいえ高校の途中からモチベーションは大分落ちたので前後期と受験する破目になりましたが)、入学し、理学療法士になりました。
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ということで、長々と書いてきたわけですが。
実際のところ肩はどうかというと。
中学の友人がパーソナルトレーナーをしていなかったら問題は解決していなかった。
というのがオチですね。
とはいえ、知識的に体のことを勉強した(させられた?)せいもあり、話を理解するのは問題なくできました。
むしろ彼としてもこちらのリハビリについての考え方なんかを興味をもって貰えているみたいで、長い付き合いも相まってうまくやっています。
ということで、結局は自分のためにリハビリの道を選んだのですが。
さて、次は何をしようか。
(来月から非常勤でデイサービスの常駐理学療法士としてやることは決まったのですが、まだまだ時間がありそうです)
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