1日いちアート 7(なな) ~怖いのか可愛いのか美しいのか 太陽の塔~
"芸術は爆発だ"
で有名な岡本太郎さん。
"芸術は爆発だ" の意味が、
自分が想像していた意味ではなかったことを知ったとき
彼の頭の中をどれだけ自分が安易に理解しようとしていたかを思い知らされた。
今日のアートは
『太陽の塔』
すごく、、、、
好き。
子供の頃は少し怖くて
海外に留学して
初めて日本に帰ってきたときに
太陽の塔をみて
あ、大阪に帰ってきたな、とほっとしたのを覚えている。
別に家から見えるとかそんな近くにあるわけではないのに
ふと、バレエの帰り道に見えたり
モノレールでどこかに行く時にちらっと見える太陽の塔が
いつの間にか自分の中でも大阪のシンボルになっていて
ローマに住む頃には小さな太陽の塔のガチャガチャフィギュアを
イタリアのアパートの玄関に置いて愛でて大阪を感じていた。
改めて太陽の塔について感じることを感じる。
高さ70Mの意味。
もし岡本太郎さんが70Mより低くしてくださいと
言われた条件を鵜呑みにして
70Mの高さを諦めてこじんまりとした太陽の塔を立てていたら?
そこに意味があると言い切った太郎さんのこころは
その確実さを知っていたんだろうなと想像する。
こじんまりした太陽の塔って想像できます?
中には生命の樹があって、
あの三つの顔には過去と現在と未来という意味があって、
実はもう一つ隠された顔が存在していて、
なんて知識を詰め込むのも悪くないけれど
見て、ただ、人が、
ああ、、、、と心が揺れる何かを持つ太陽の塔。
怖いと感じるのか、
愛らしいと思うのか、
もしくはその意図を知りたくなるのか、
何かを訴えかけるような、
どこか安心感をくれるような。
見るたびに違う何かをくれる彼には、
これからもずっとずっと永遠に
あの場所にいて欲しいと思う。
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