妊娠してから子育て勉強しても遅いのかもしれない。
ここ数年、周産期から離れてしまって、産科関連の勉強をする暇もなく知識のアップデートが全くできていません。
開業しようというのに、それではいけないので
最近はコソコソ産科関連の学会にいってみたり、母乳育児支援の研修に出てみたりいろいろしております。
(学会も研修もオンデマンドで受けられることが多くとても助かります)
実はあたし、一番興味があるのは周産期メンタルケアなのですが、ちかごろ勉強をはじめて興味が湧いてるのは、プレコンセプションケアといいまして…。妊婦とか子育て支援とは少し違って、妊娠する前の段階の人に向けた指導や支援のことです。対象は主に若い人たち。
例えば、痩せすぎたり肥満だったりする思春期の人たちに向けて食事指導することで、将来妊娠したときに合併症にならないように支援するなどなど。
妊娠する予定があってもなくても、支援するっていうのがいいなと思ってるんですよね、個人的に。みんなが健康になれそうでいいなって。
女性にとって妊娠とか出産は、かなり大きなライフイベントですが、いざ妊娠したらすでに健康問題が…なんてことはよくあるハナシで。
だからこそ、妊娠する相当前から正しい知識をもって健康への意識を高めてもらうことは、とても大切なわけです。
あと、これが「プレコンセプションケア」なのかどうか、わからないけど。
ちょっと思ったのは妊娠する前から、子育て(赤ちゃん)のこと勉強した方がいいんじゃない?ってことです。
今、兄弟が十人いるなんて家族はまれ中の稀だと思います。
親戚関係も希薄だったりして、赤ちゃん抱っこしたことない人結構多いんです。産科にいると、年齢関係なく赤ちゃんを見るのが自分の子が初めてって人少なくありません。
そうなると、実際に生まれた後、我が子をどう扱っていいか全然わからなくって、宇宙人を育てる感じで育児がスタートすることになります。
だからどうしたらいいかってと、赤ちゃんと触れる機会があればいいんじゃないの?
社会の人々が「赤ちゃんってこんな生き物だ」ってわかってもらえたら、社会で子育てする基盤になるんじゃないの?って思うのです。
母が孤立せず、社会で子育てする仕組みが作れるといいな。
さて、プレコンセプションケアについては、まだほんの概要しか触れてないのですが、面白そうだから、もっとのめり込んで勉強してみようかな。