子どもたちにとっての、自由なアウトプットの場をつくる
このところ、ありがたいことに、本づくりや編集・執筆の仕事が重なるようになりました。
ただ、残念なことは、私の脳味噌がそんなに多機能にできていないところです。
この仕事も、作文教室もとても好きなのですが、要領よく両立できるタイプでもなく、しばらくは本業であるライター・編集・執筆の方に集中しようと思っています。
作文教室の個人指導は、新規のお申し込みは休止、グループ講座の開催も年内はおやすみさせていただいています。
お問い合わせいただきました皆様、本当にありがとうございます。
今思うことは、現在関わらせていただいている多種多様な本づくりの経験を、わかりやすいものに落とし込んで、「子どもと一緒に本づくりワークショップ」のようなことをやってみたいなあ、ということで。
勉強とか学業用ではなく、遊びのような学びのような、もっと軽やかなワークショップの機会が作れるようにと思って、今は本づくりに集中してみる所存です。よろしくお願いします。
とは言え、作文教室が完全にストップしているかと言えばそうではありませんで(笑)。
作文添削という形でなら、マイペースに続けられることがわかったので、教室はこちらを継続しています。
宿題の作文や、小論文や自己P R書など、必要に迫られて書く作文のサポートを添削で行っています。添削に加え、zoomでのセッション30分つきです。
どんな作品も、お手紙を返すように、お返事します。こちらを複数回利用されて、定期のやりとりに活用している方もいますのでご参考くださいね。
そして、合わせて今回、こちらも追加しました。
実は今、同じ要領で物語が大好きな女の子の作文を見させていただいているんです。
いや、もはや作文ではなく、作品ですね。彼女の発想の面白さにうなり、作品を毎回読むのが本当に楽しいです。
これは、私にとっても癒しである・・・(涙)
と実感するようになり、今は本づくり職人となりながらも「子どもとつながっていたい」という私ができる精一杯のサポートとして、<ものがたり作文添削>という形を追加させていただくことにしました。
すでに書いているものがあればそれでもいいし、書きかけのもの、物語に初挑戦してみたい、というお子さんでも大歓迎です(こちらでテーマを投げかけることもできます)。
文章がうまくなるとか、学業のためとか、何かコンクールで入賞したいとか、そういうことは目指していません。
自由に発想を泳がせて、それを表現してみる。
ただ、子どもたちの、ただ自由なアウトプットの場になれば、という想いです。
アウトプットって、子ども時代にこそ実は重要なのではないかと思います。あまり言葉が出てくるわけではありませんから、その時々でいろんな感情を脳内で泳がせるしかない。
それを書き出すことで、自分のなかみが整理整頓されるのに、大人も子どももない気がする。
そして、突拍子もない、なんのまとまりもない文章でも、頭の中にあるモヤ・・・を外に出した途端、何かが変わる気がします。
それは、「自分にも書ける」という自信かもしれないし、「こんなこと考えてたんだ自分」という発見かもしれないし、誰かから「面白いね!」って言われる体験かもしれない。
子どもたちにとっての、宿題以外の気軽なアウトプットの場。
どんな反応が得られるかな。私もワクワクしながら伴走してみようと思ってます。
なんのバイアスもない、子どもの見ている世界にふれると、心が穏やかになります。
そういうものに触れる時間を、忙しさに逃げて忘れないようにしたい。
そして、子どもたちの作品を集めて、作品集を作ってみたい、というのも新しく加わった夢。この場を通じて、子どもたちと何か面白いことが一緒にできるといいですよね。
そんなことがいつかできるように、ちょっと今は本づくり、がんばってみるつもりです。