ミニマリストの娘ともったいないが口癖の母との終活日記(第1話)
「ミニマリスト誕生」
初めまして。おひとりさまの終活支援をしているトモミナ企画のトモの方です。普段終活セミナーでお話している、私個人の終活こぼれ話が楽しいというお声をいただき、今回「終活日記」として発信することになりました。
どこからご紹介したらいいのか・・・
登場人物はミニマリストの娘(わたし)、その母(チョコ)、名脇役の父です。娘目線と母目線で交互にご紹介していく予定です。まずは娘の報告から。プロフィールを兼ねて終活コーディネーターになったきっかけからお話しようと思います。
遡ること10年前、周囲が婚活のラストスパートをかけている頃、私は何をしていたか?
司書として本に係る仕事をうん十年と続け、これといった趣味もなく、と言って老後に余裕があるような暮らしでもなく、とにかく何もしていなかったのです。「人生、こんな感じでいいんじゃな~い」と、ゆる~く、のんびりと平凡な生活をしておりましたが、ある日1冊の本との出会いが人生を大きく変えてしまったのです。本で人生が変わるなんて、まさに司書っぽいではありませんか!
『ぼくたちに、もうモノは必要ない』ミニマリスト佐々木典士さんの捨てまくった体験をむさぼるように読み、まさに衝撃を受け、受けただけではなくむずむずと何か爆発させなければどうにもならぬというほどの衝動にかられ捨てること数か月。ミニマリストの仲間入りをさせていただきました。
新しい生活と価値観が持てるようになったのは捨て続けて数年後のことです。今では、自分なりのシンプルライフを楽しめるようになりました。
(ミニマリストの価値観や生活については、多くのミニマリストのブログをご参照ください。私、そこまでお洒落にはなれず、物はないけどちょっとダサさが残るミニマリストです)
さて、ミニマリストになったことが終活にどのように関係してくるのか?気になると思いますが、もう少しお付き合いください。
捨てる生活を実践している間は、まさかミニマリスト的生活が終活に活かされるとは考えもしなかったわけですが、「捨てる」➡「時間・空間に余裕ができる」➡「人生を考え直す」というサイクルが出来上がるなかで、仕事や老後、趣味や健康について真剣に向き合う時間ができました。
まず、仕事は以前より効率よくすることができます。特に朝方の生活にチェンジして、早朝5時に仕事を始めるときが一番のひらめきの時間です。趣味も健康促進を兼ねて登山、トレイルラン、マラソンを始めました。色白でむっちり体系でしたが、日焼けを気にせず山を登る姿はもはや別人です。自分でも「なぜ登るのか?」「走るのか?」なんでそうなった???というほど。長年の友だちは「どうしたの?大丈夫」と心配する始末。
健康に関しては実践に加え知識の注入です。健康管理士の資格を取得し、食事と睡眠、そして運動というバランスのとれた生活を送れるようになりました。ミニマリストになったことをきっかけに、生活が大きく変わるとはよく言われることで、私もその1人。数年前、あの本と出合っていなければ今の自分はなかった・・・本が人生を変えることもあるのです。(これは本職の司書としての発言です。だから本をたくさん読んでね!アピール)そして、私はさらに先へ進むのです。
こんなふうに生活改善をした私ですが、気づけば婚活はさらに遠のき、もはや婚活ではなく終活の年齢に達していたのであります。生活は変わりましたが、おひとりさまの老後に対する不安は解消されず、「何もない部屋で老後の準備を始めようではないか!」と決心した次第です。生活改善の話でもわかるようにけっこう突き詰めて知識と情報を増やすのが私流らしく(自分でも意外な発見でした)、終活についてもいろいろ勉強させていただき、終活のお手伝いをさせていただくようにもなりました。自分ができる一番の支援として、同じ環境で生きている人に届けたい想いもあり、おひとりさま支援を中心に活動しています。
以上、私が終活を始めるきっかけとなったミニマリスト誕生秘話をご紹介させていただきました。ミニマリストと言っても本当にダサいです。部屋は何もありません(掃除がラクだから)。服も持っていません(何を着るのか決めるのが面倒だから)。家電・料理道具等ほとんどないです(料理ができないのです)。おもてなし用品(もはや自宅に誰も来ません)。「無印良品で統一」とか、「洋服は自分の好きなものを」とか、そういった考えはなく、ただただ、「面倒くさい」「掃除が嫌い」「料理ができない」という負の自分に都合のよい環境を整えたらミニマリストになったという感じです。ものぐさで「メンドクサイ」が口癖のズボラ中年女子は是非ミニマリストになることをおすすめします。
今回ズボラミニマリストな私をさらけ出しましたが、実は「捨てる」を実践中に終活らしきものが始まっていたのです。これは生前整理なのか?(早すぎか?)しかし、私の「捨てる」行為が母の「終活」に対する入口になったことは確かなようです。
次回は、母目線で終活のゴングを鳴らしたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?