見出し画像

捨てられない人必見!メタボ食器を減らすテクニック : ミニマリストの娘ともったいないが口癖の母との終活日記 (第7話)

みなさんこんにちは。終活日記をお読みいただきありがとうございます。

娘の策略にまんまと引っかかり、終活を始めた母ですが、実家の片づけはその後どうなったのか? 
ゆる~く、続いているようです。
今回は、食器棚の片づけを紹介いたします。食器を減らせる効果的な方法なので、参考にしていただけると嬉しいです。
生前整理として、モノを減らしたい方は、この方法でサクッと解決です。

先日も、大きな地震にビクッとした方は多いはず。食器はいざという時に、凶器になります。
我が家の食器棚は、高さ2メートル弱、観音開きの食器棚です。 

東日本大震災の時には、扉がガタンと開きましたが、落ちたり、割れたりすることもなく、やり過ごすことができました。
その後、ガラスが割れないように、割れ防止シールをはり、突っ張り棒で強化。安全対策は取ったのですが、そもそも使っていない食器が入っていなければ、割れる=けがをするという心配もないのです。高齢者生活の災害対策上、家具や道具を減らすというのは、命を守るためにも必要なことなのです。

さて、片づけ開始。両親にサクサク指示を出します。指示は次の通り。
① 食器棚からすべての食器を出して、テーブルに並べる
② 使う食器、残したい食器を選ぶ (使わない食器は一時ボックスへ)
③ 選んだ食器を各自使いやすい棚に戻す
以上です。 

食器棚

食器一覧

ミニマリストですから片付けの方法もシンプルを目指しています。ごちゃごちゃ考えちゃだめ。悩む母親を叱咤します。
ここからは、母の嘆き節も含めてお読みください。

母:「この器、初めての海外旅行で買ったのに・・・」
母:「食器としては不便だけど何か入れたらいいんじゃない、かわいいし」
母:「これ高かったのよ~」

一つひとつの食器に言葉をかける母。(急によみがえる思い出と値段)

娘:「ごはん食べるときにその器をつかって、毎回思い出よみがえるの?」
母:「いえ、まったく思い出しません」
娘:「高い食器だけど、その食器でご飯おいしくなるの?」
母:「いえ、これに見合う料理がもはやつくれません」
娘:「思い出の品々、高いお皿、どうして使う食器に選ばなかったの?」
母:「使いにくい、重い、汚れが見えない、耐熱じゃない・・・」

母の言い分が、言い訳としておもしろすぎ!母、撃沈です。本当は愛情も残っていないのに、なぜこんな執着してしまうのか・・・

家族を思って買った食器だったのです。料理をおいしく見せたかったのです。心を豊かにする道具だったのです。
十分わかっています。モノとの別れが辛くて、断捨離に踏み切れない人の気持ちもよくわかります。使えるモノを捨てるのは年代的に罪なのです。自分の努力を否定されたような気になるのです。身軽になりたい、その裏にはこのような気持ちとの葛藤があるのです。

我が家では「捨てる」という選択をしましたが、メルカリを利用する、寄付する、バザーに出すなど、他の選択肢がある人は、無駄にしない方法も選んでほしいと思います。

母が、そんなモヤモヤと戦っている最中、たまにしか登場しない父が追い打ちをかけました。
「お父さんの使う食器はどれ?」と確認したときに、父が選んだ食器が衝撃的でした。「俺はこれでいいよ。これにしてくれ」と、白いお皿、白いサラダボール、そしてタッパーウェア。「うそでしょ!こんなにあって、あなたが使いたい食器は、“ヤマザキパン祭り”で誰もがもらえるお皿シリーズなの?これだけ?」 

食器

大笑い。母が家族のために良かれと思って集めた食器より、ヤマザキパン祭りが勝つのです。
(ヤマザキさんでもらえるお皿は悪くないですよ)

でも、きちんと理由もあるのです。白い食器の方が、汚れも見えるし、ゴミとか髪の毛が入ったら気づくし、料理も映えるから美味しくみえる。歳をとったら白い食器がおすすめです。

母は父の選んだ食器を見て吹っ切れたのか、その後は「いらない」「いらない」とつぶやきながら、段ボール箱を一杯にしていました。

不要となった食器は段ボール箱に入れて、部屋の片隅に置かれました。「3か月置いて元に戻さなかったら、本当に不要な食器だから処分してね」と伝えます。
3か月経過。結局、マグカップを1つ戻しただけで、他の食器はかつて持っていたことも忘れ、処分するときには、「思い出」などという言葉も浮かばず、淡々と処分されました。

上段3段にぽっかりと空間ができました。落ちるモノがないから安全です。初めはスカスカの食器棚に、これだけの食器でやっていけるのか?と不安になったそうですが、十分なのです。
ちょっと淋しく感じるのは、「少ない=淋しい」という気持ちの問題。

その後、空いていた棚にいつしかモノが・・・菓子パン?カップ麺?ふりかけ?スープ?非常食か?
空間を埋めたくなるのは仕方のないことなのでしょうか・・・
空間、淋しいのか?・・・洗脳が・・・
落ちても当たっても、死ぬものでもないからよしとしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?