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67.他人のふりをする弟

小学生の頃、家族6人で車で出かけることがたまにありました。少し遠くに出かける時は、朝早くからお母さんが昼ご飯を大量に準備して出かけます。お昼になると大きな公園など見つけて、敷物を敷いて家族で食べたりしました。

私が高学年の頃、弟は低学年。弟は、家族がぞろぞろとお昼グッズを目ぼしい場所まで運ぶのを非常に嫌がりました。

特にお重が毛布に包まれてるのを持つおじいちゃんのことを獅子舞を持ってるみたいだと嘆きました。その後ろのおばあちゃんはでかいポットを持ち、お父さんお母さんもそれぞれ大きな風呂敷包みやバックを持っていました。

「この集団が怪しすぎて、オレは他人のフリをする」と言って、だいぶ離れてそっぽ向いて歩きます。

私は、大人4人のぞろぞろ歩きと、離れてそっぽ向いて同じ方向へ歩く弟を見て、面白くて面白くて内心楽しんでいました。

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