心温まる教室での思い出
80年代、私は中学3年生でした。
クラスの係に、学級委員長、副学級委員長というのがあると思いますが、副学級委員長ってどのようなイメージでしょうか?
「静かにして下さーい」
「ちょっと、そこの男子聞いてるの?」
私の中では、活発で利発でビシッと注意できる女子というイメージでした。
7月の期末テストも終わり、2学期の係決めが行われようとしていました。その頃、ちょうど、ちょっとした「ドジで天然すぎて尊敬されるほどの事件」をした私がいて、注目を集めていたようです。急に何を思ったかひとりの男子が
「ともみさんを推薦します」
と、私を副学級委員長に推薦したのです。すると
「おっ、なんか新しい…」
別の誰かがそう言ってクラスがざわめきました。
それでなんと圧倒的な多数決で私に決まったのでした。みんなが笑顔で私の方を見て拍手してくれました。
私は、人前で注目を集めて発言することは、小さい頃より難しく、しようとすると、頭がパニックになって呼吸もおかしくなります。まして大きい声で注意なんて、できそうもありません。戸惑う様子を見て
「大丈夫、大丈夫」と何人かが言ってくれました。
学級会がやってきました。
学級委員長が話を進行していき、私は板書します。思い切り板書できるのは嬉しかった。いつも、私だったらこんな風に黒板に書きたい!というのが頭にありました。なのでとても気持ちいいです。
そして、不思議なことに学級会はみんなが協力的でした。誰かが私語していると、別の誰かが
「静かにしろよ」「静かにして」と注意してくれました。そしてすぐ静かになりました。
2学期は、体育祭や文化祭の関係で、学級会がかなりありましたが、私はただの一度も「静かにしてください」と大きな声で注意することはありませんでした。調子よく話し合いは進んでいきました。
ひたすら、大好きな板書と、大好きなクラスメイトのことを教室の前に立って見る景色で、心が温まりました。クラスメイトからも温かい優しい気持ちが沢山伝わってきました。みんな私のことを理解してくれている安心感がありました。何かに包まれているようでした。
今でも、思い出すと心が温かくなります。
担任の先生が、その雰囲気をとても不思議そうに見ていました。そして、高校への内申書に「学級委員」に私を強く推薦したみたいです。そこから悲劇の高校生活が始まりますが、それはまた別のお話で。
4月15日(金)20:00〜お話会をします。
テーマ 自信がなくなったのはあの時から
(zoom 無料 3/6と同じ内容になります)
私のことをお話します。後半はレイキを使った誘導ワークを行う予定です。どなたもお気軽にご参加下さい。2度目の方も大歓迎です。
参加方法は、公式LINEに入って頂くか、
直接お申込みフォームへ
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