本の読み聞かせのこと
小さい頃、本を読んでもらえなかったという思いが、心の隅にずっとありました。実際父と母には仕事で忙しくなかなか読んでもらえなかったんだと思います。でも、私の周りにいたおばあちゃん達、おじいちゃん達も読んでくれなかったのかしら?
その疑問を解決すべく、記憶を遡っていきました。すると、
みんな読んでくれようとしていました。でも私が拒んでいることがわかりました。
私が「読んで」と言うと、祖母は読んでくれようとしました。でも、文字を読むのに慣れていないのか、めちゃめちゃたどたどしいです。棒読みで、つっかえながら読んでくれます。
私の周りに、3人祖母がいましたが、みんなそうでした。
そして祖父達に頼むと、祖父も読んでくれようとしました。でもまるで戦中のラジオのような抑揚でした。
みんな読んでくれようとしてくれるけど、私求める読み聞かせと違うので、嫌だと拒否していたんです。
(祖母や祖父の小さい頃は大体、小学4年生で卒業して奉公に出て働いてたと聞いていたので、読むのは慣れてないようでした)
なので、母や父に本を読み聞かせてほしい思いは募りました。私が朝起きると、枕元によくめばえなどの雑誌が置かれていました。父が私のために置いてくれてたと思いますが、私は日中ペラペラとめくって絵を眺めては、読んで欲しい想いを募らせました。
年長さんになった時、私は自分のことを悪い子だと思ってたのは、小さいながらも、わがまま言っておばあちゃん達を困らせていると分かっていたのもあったと思います。私の思いが父と母に届かない寂しさ苦しさもあったと思います。
そんなことを思っていると、今そのことに気づくだけで、大きな気持ちの解放がまたできるのを感じます。固く閉じていた私の気持ち。長い間無視していた自分の気持ち。触れてあげると少しずつ深呼吸できる感じです。私の周りの大人の人達にもありがとう。心が温かくなりました。
そして、私は今とっても、小さな子供達に本を読み聞かせたい気持ちでいっぱいなんです。ドキドキするくらい。
今日も長い独り言を読んでいただきありがとうございました。