ジョン・ウィリアムズの音楽との私
僕が作曲を志すきっかけを与えてくれた作曲家が二人います。
一人は植松伸夫。
そしてもう一人はジョン・ウィリアムズです。
(以下ジョン)
2023年9月5日。
非常に幸運なことにサントリーホールで行われたドイツ・グラモフォン創立125周年スペシャルガラ・コンサートを観ることが出来ました。
オールジョン・ウィリアムズ。
後半は本人の指揮。
この目で見れることはもうないだろうと思っていた人を見ることが出来ました。
それはもう魔法にかかったような時間。
この感情を僕の語彙力で表現することはとても難しいです。
文字にしたらとても安っぽくなってしまって書くのをやめました。
涙は自然と流れていました。
僕とジョンの音楽との出会いは金曜ロードショーか何かでやっていたE.T.がきっかけでした。細かい弦と木管から正に浮遊するようなメロディ。シーンと相まって一瞬で虜になりました。それから色んな作曲家のたくさんの映画、テレビ、アニメ、ゲームの劇音楽に触れた時期を過ごしました。そして初めて生で、ジョンが振る指揮で彼の音楽を目の当たりにして、心が震えるのを感じました。根っこに深く刻み込まれているんだなと。
ジョンの指揮に合わせるサイトウ・キネンの皆さんの演奏は物凄く完成されていました。
どのCDで聴くより素晴らしかった。
技術だけではない、音に魂が籠もっているのを感じました。音楽は心。
そして客席があんなに一つの音に集中していたコンサートは他に類を見ないんじゃないか?くらい皆さん音楽に入り込んでいたように思います。会場すべてで作り上げた音楽体験、言葉になりません。
ジョンは91歳。にもかかわらずこうしてこの遠い地で演奏してくれたこと、本当に感謝しかありません。
彼の今日の姿は生涯忘れることはないでしょう。
ありがとうジョン・ウィリアムズ。
僕はこの仕事を選んでよかったです。
前日、これが最初で最後かもしれないと思い、彼に宛てた手紙と、厚かましくも自分のスコアを持っていきました。なんか変な使命感みたいなものに駆られました笑
(いいでしょ!ファンなんだから!)
受付のところで預けることは出来ましたが読んでくれたらいいな…。
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