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「はざま」のこと

夏至!

今日は、朝からひらめきが!


6月から週に2日、産婦人科クリニック内で鍼灸施術しています。

クリニックの中は、産前産後の女性たち、不妊治療を希望する方々、ふつうの鍼灸施術を希望する方々、あかちゃん、子どもたち……と、なかなか「混在」な雰囲気です。

……わたしは、独身でパートナーも子どももいません。

そんな自分に産婦人科の一部で働くことができるのか、と、けっこう考えた時期がありました。

ほかに役割があるのでは? とか、都合よくいいわけできるようなことを考えてみたり。

お越しになる方々の要望にちゃんと答えられるかと不安になってみたり。

知識は得られるけれど、経験がない……圧倒的不利なのでは……と心配してみたり。

でも、そんなこと関係なかった! と腑に落ちた夏至でした。


それもこれも、最近「はざま」について語り合うことが多かったり、自分自身がひしひしと「はざま」感を味わっているかなと思います。

「はざま」とは……わたしの周りでよく話しているのは、年代としての「はざま」です。

これが、盛り上がるんですよ(笑)。

たとえば、同年代(1983年〜84年くらい生まれ)の「はざま」あるあるは、

部活中に水を飲んではいけなかった→飲んでもよくなった

小学校のときブルマだった→半ズボンに変わった

学歴社会→実力社会への移行はじめ

就職活動での圧迫面接→ゆるやか面接

土曜日1日登校→土曜日半日登校(ゆとり教育の一歩手前)

などなど、もちろん、地域性とか個人個人で異なりますが、とにかく、価値観のゆらぎがはじまった感じかなと思います。

わたしたちより上の世代は、たとえば、高度経済成長、バブル真っ只中、バブル崩壊、からの這い上がり、努力と根性、などなど、これもまたすごい時代でしたし、

わたしたちより少し下の世代は、たとえば、ゆとり教育、デジタルネイティブ、就職氷河期、など(もっと調べたらいいのですが、まあいいか)、

もっと下の世代は、もうよくわかりません(笑)。

でも、とにかく、褒める、認める、包む、無理をしない、平和、安定、便利、同調など、上の世代とは真逆なイメージ。

楽そうに見えて実はそうでもないような、隠れていることも多そうですが……、そこはあえて今は深掘りしません。


で!

みんな、それぞれの「はざま」を生きているのですが、実は「はざま」で感じてきたいろいろなことは、知らず知らず、自分のからだに刻まれているのでは? と思いました。

わたしより上の世代の方が、「頭ではわかっているのだけれど、どうしても勝ちたくなってしまうし、苦労のほうを選んでしまうし、そういうふうにからだが覚えてしまっていて、ときどき引き裂かれそうになる」といっていました。

なるほど……!

それってもう、本当にそのままでよいのでは? とわたしなんかは思い、それを伝えましたが、その方は「そのままでよい、というのも、頭ではわかっているけれど、からだがね……」という感じでした。

なるほど……!!

もうベースがちがうのだ、と思いました。

それぞれの「はざま」には、それぞれのテーマがあるのだなと。


わたしも、自分の心身の反応から、よく感じます。

いちいち、ゆらいでしまうのです。

昭和、平成、令和を生きているからなのか、いちいち、ゆらぐ……。

そんな自分を昭和の価値観で裁くときもあれば、平成の価値観で認めるときもあれば、令和の価値観で励ますこともあります。

どれが、いい|悪いではないので、自分自身が、心地よいか|心地よくないか、で選ぶようにしています。

またそれが、刻一刻と変化することも、自分に許すようにしています。

それが、今までは頭では理解していたけれど、どこか腑に落ちていない感じだったのですが、なぜか、この夏至の、朝日を浴びながらリラックスして運転していたらストンと腑に落ちた感じがしました。

(たいていの気づきは、車の中で起こるくせがあります……笑)


まわりまわって、はじめの話題に戻りますが、

「そんなこと関係なかった!」という納得には、この「はざま」感が腑に落ちたこととつながっていました。

年代による「はざま」もあれば、今のわたしたちの世代は、特に人生の分かれ道みたいなことへの「はざま」もあるなあと思います。

30歳代後半のわたしたちは、キャリアを積む積まない、パートナーのいるいない、結婚しているしていない、子どもがいるいない、子どもが2人いるいない、3人いるいない……たくさんの「はざま」があるような……。

もちろん、20歳代はその世代の、もっと上になればその世代の、いろいろな「はざま」が生まれるのだけれど、でも30歳代後半って、なんか特別な気がする。

女性の厄年も多い30代ですしね。

個人単位でいろんなことが起こり、みんなそれぞれ向き合って、答えを出したり出さなかったりあいまいにしたりして、

「ああ、あのときのあれが今こうなるんだ」と納得することもあれば、

「今このときのこれ……10年後にはどうなっているのかな」と思いを馳せることもあるのだろうと思います。

この、分かれ道の「はざま」と自分なりにしっかり向き合ってみたところ、「そんなこと関係なかった!」という答えが降ってきたのでした。


2021年夏至、しずかだけれどパワフルな気づきをありがとう✨


この「はざま」話、いろんな世代の方々としてみたいなあと夢見ています。

いつか「はざま」座談会がしたい!!!

お話したい方、募ります(真剣に!)!!!!!