娘が初めて経験した女子のドロドロと親子の絆
いつの時代も、女子の世界はドロドロ、面倒くさいんだな、と思うエピソードがあった。
私は人間関係に苦手意識があり、この女子特有のドロドロも嫌いだ。
今回、ドロドロを体験したのは小4の娘である。
小学生女子って、高学年になってくると、大人数で遊ぶより、気の合う子と少人数で固まることが多い。
私にも経験があり、このグループ化が心地良くもあり苦しみもありと、なかなか大変なのだ。
娘の友人関係で起こったとある出来事
娘は小4なので、下校は自由下校だ。
家が同じ方面の子たちで、ワイワイ帰ってくる。
しかし、たまには「○○ちゃんと帰りたい」と2人だけで帰りたい、という子も出てくる。
それは娘も例外ではない。
そこで、娘と同じ方面に帰る友達グループで、「この曜日は◯◯ちゃんと△△ちゃんが帰る」と、曜日で帰る子を決めているのだ。
問題が起きたのは月曜日。
Aちゃんと仲良しの、このBちゃんが今回はクセ者なのだ。
月曜日は、娘と近所に住むAちゃんが2人で帰る日なんだそう。
だが、Aちゃんと仲良しのBちゃんが、「私も一緒に帰りたい」と割り込んできた。
別に、Aちゃんと娘がOKなら問題ないとは思う。
だが、少し前から、BちゃんがAちゃんに「2人で帰りたい」と言い出し、何度か2人で帰ってしまうことがあった。
娘とAちゃんは登校班が一緒なので、登校時に「今日の帰りは一緒に帰ろうね」と約束をする。
だが、いざ下校時間になると、AちゃんとBちゃん2人で帰ってしまうのだ。
AちゃんとBちゃんは同じクラスだが、娘は違うクラスである。
帰りの会が終わる時間が違うので、気づくと2人で帰ってしまうのだと。
少し前に娘の友達Cちゃんが、「それだと(娘)ちゃんが可哀想だよ」とAちゃんBちゃんに言ってくれたらしい。
その時の反応は、2人とも「今は2人で帰ったり遊ぶのが楽しい」とのことだ。
あとから聞いた娘はショックを受けていたらしいが、Aちゃんとは家が近所ということもあり、週末などは遊んでいた。
つい最近も、AちゃんファミリーのAちゃんの誕生日会に招待されていたほどだ。
そしてまた月曜日、いつものようにAちゃんと一緒に帰る約束をしていたのに、AちゃんBちゃん2人で帰ってしまったそうだ。
だが、2人がどこで遊んでいるか知っている娘は、なぜ約束を守らないのかを聞くために、2人が遊んでいるところに乗り込んだらしい。
だけど、娘の姿を見るなり、2人に逃げられてしまって話ができなかったそうだ。
私が仕事から帰宅すると、一部始終を話してくれて、大泣きしていた。
私が娘に言ったこと
傾聴、共感した上で、娘に一番伝えたいことは、
「(娘)はどうしたいの?」「自分の気持ちを大事にするんだよ」
ということ。
私もコロコロ意見を変える人や、約束を守らない人が嫌いだ。
小学校時代の女子の人間関係、私にも苦い思い出はあるから、気持ちはすごく分かる。
だけど、親の私が出るのも違うし、自分でどう行動するか決めるしかない。もし、いじめであれば、学校に乗り込むが、娘は無視されている訳でも、その他の嫌がらせをされている訳でもない。
親として気分の良いものではないが、現時点では見守るところかなと。
悲しくて、悔しくて泣きじゃくる娘も、話を聞いて、気持ちを吐き出させてあげると、少しずつ落ち着いてきた。
娘は「Aちゃんとずっと遊ばなくなるのは嫌だけど、今のBちゃんを優先するAちゃんとは遊びたくない」とのことだった。
それなら、それでいい。
次の日にでもAちゃんやBちゃんに気持ちをぶつけて当人の気持ちを聞くこともできるが、聞くのが恐いから、それはしたくないと。
それなら、何も言わず様子を見ればいい。
私は「なら、少し距離をとってみたら?」と提案した。
娘が話したいなと思ったら話せばいいし、遊びたいと思ったら遊べばいい。
距離を置くことで、Aちゃんの方が寂しさを感じるかもしれないし、よりBちゃんとの絆を深めるかもしれない。
Aちゃんがどう行動するかはAちゃん次第だ。
幸い、娘には他にも友達がたくさんいる。
自分の学生時代
今も昔も、やっぱり「女子」の世界は面倒くさいのだな、と思った。
私も友達に裏切られたり、嫌なことを言われたり、人並みに女子の世界で揉まれてきた。
女子は面倒くさい。
今でこそ、
全ての人に好かれるなんて無理
自分のことを雑に扱ってくる人とは距離を置いていい
気の合う人とだけ付き合えばいい
と思っているが、子供の頃は友達が全てだったりするものだ。
「友達がいないと寂しい奴と思われる」とか、ひどく孤独を恐れたり、内向的なところが恥ずかしいなどと思っていた時もある。
今は個性とか多様性を受け入れる風潮になってきたが、私が子供の頃は明るくハキハキして、たくさんの友達に囲まれている人が望まれるような時代だった。
とても無理して生きていたな、と今振り返ると思うのであった。
最後に
娘の話を聞いて、昔のことを思い出したりもしたが、今も昔も変わらず女子の世界は面倒くさいものだ。
娘はこの荒波を乗り越えていけるのか、母としては心配である。
子供時代の私は、頭の回転が速い「裏」のある優等生であった。
空気を読んだり、周りの目を気にして行動するが、本来の自分でないため、毒が溜まっていたのだと思う(笑)
中学生の時、担任「(私)は悪知恵がはたらくなぁ」と言われたことがあるくらい。
しかし、娘は母に似ず純粋で素直なタイプだ。
なので、女子のドロドロが理解できるか、乗り越えられるのか、やはり心配である。
親の心配は尽きないものなのだろうが、幸いにも、小4の娘は私に嫌だったエピソードを包み隠さず話してくれた。
多分、当時の私だったら、友人関係のいざこざを、親には話さないだろう。
恐い、知られたくないであろう話を私にしてくれたので、私の子育てでもきちんと娘との絆が出来ているのだなと再確認ができた。
娘の人間関係は娘が築いていくしかないが、いつでも相談していいし、いつも味方であることは伝え続けようと強く思った。