野の花館の外山さんの話を聴いて、亡き父の絵の指導を受けたことを思い出す。
休もうと思ってましたが、これだけはと。
深夜便の4時台の放送を聴くようになりました。
植物の絵をずっと描いてらっしゃる、外山さんの話をお聴きしました。
「植物は、下から、上に水をあげて、育っているから・・それを意識して・・」
だったかなあ。そんなお言葉が心に残って。
ダメダメ小学生が、粘土で、怪獣を作り、市民展に入選。
次は、ダメダメ小学生、写生に。小学校の近くの、稲穂が育つ田んぼを挟んで、民家の絵を描いた。先生のアドバイスもあって、瓦は、チョンチョンと色をつけて、変化つけるといいよと。
無意識で描いたものが、また市民展で、入選。
一番喜んだのは、もしかしたら、親父だったかもしれない。
親父も、絵が好きで、製材所勤務の前、陶器の絵付けしをしていた頃があったからだ。
そのすぐ後、「葉っぱを描いてみろ!」と言われて、広告の裏に葉っぱを描く。
すると、親父は、「葉っぱは、茎から描くものだぞ!」と。
小学生の私は、その意味がわからなくて、そのまま。葉っぱぐらい、自由に描いていいんだと、少し反抗的だった。
で、深夜便の、外山さんのお話を聴いて、親父の言いたかったことは、つまりは、植物は、葉っぱは、茎から、ニョキって生えてくるものだぞ!ということに、ふと、この年になって、「ああ、そういうことなんだ」と。鉛筆と、絵筆の違いにも。
葉っぱを茎から、描き始めると、始点が力強くなって、植物らしさ、生き物らしさが、より強調されるからなんだと。
60過ぎの、悟りでした。
単なる、頑固で、酔っ払い親父じゃなかったんだなあと。
自然を愛し、植物を愛で、絵が好きな親父さんだったんだ。
「おと〜、ごめんな・・、悪い記憶ばかり思い出して、・・・、おと〜、本当にごめんなさい。」
と、心の中で、呟く。
(おわり)
おとうさん、休み休みだけど、ずっと絵を描き続けてるよ。下手だけどね。松の剪定、庭木の剪定をしても、まだ、わからんことがいっぱいあるねん。おばあさんが、その度に、教えてくれるけどね。おとうさん、ありがとう。
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