母、家の中で、転がって・・アルプスの少女のクララ状態。 2
母が、こけた日は、ちょうど、前日、私がお隣さんに接する貧乏我が家の城砦の石垣のつた切りをした翌日だった。
この日は、普通。母は、「仕事ならいくらでもあるぞ」と脅し文句が口先から出ていた。
母が転げたのは、その翌日。
姉イノキのお友達ライン(同窓生も含む)に、母のジョイフル茶飲み友達のひとり、通称カヨちゃんの訃報が伝えられる。それが後か先か流血転びが起きた。
カヨちゃんは、姉イノキの同窓生のご近所の男性のお母さんだった。
母こと、オババさんは、もうカヨちゃんの具合が悪いってこと、病院に入院していたことも知っていた。コロナ中、これだけ親族の女性連中が続け様に天国に召されているので、そんなことではビクビクしない。
ビクビクしているのは、足腰の問題。それと、社会とのつながりがないと言うこと。近くのゲンキーにさえも、買い物に行けなくなった。買い物に行けないだけでも、随分社会性が失われていく。もちろん、畑仕事も無理。
仏様のお供えの水とお茶と、ご飯の膳をもち、足を縺れさせてひっ転んだようだ。手が出ない。顔面をどういうアングルでひっ転んだか想像がつかない。転んだ場所のカーペットは、拭いてはあったが、血の跡が。
でも、蓮のもん入り、水入れ茶碗は、割れてなかった。そして、どうやって、姉イノキに連絡したのか?
これは、九十四歳で亡くなられたカヨちゃんからのメッセージのような気がする。
カヨちゃんのいいところは、早くから自分からすすんで、ディサービスに通っていたから。心臓に問題(ペースメーカー)があったので、ヘルプマーク保持者。また、明るい、協調性がある方だったから、ディサービスもそれなりに自分のルーティンとして楽しく利用されていた。で、オババさんらとのジェイフル、ババ茶会にも参加。(コロナ前でしたね。コロナにより、ババ茶会も解散。)
思わくば、カヨちゃん、「あんたね、いつまでも我を張ってないで、もっと楽しんだら・・」「いつまでも、娘がいると思って、甘えてないで・・」「娘には娘の生活があるんだよ」
母こと、オババさんは、鈍感だから、メッセージは聞こえなかったと思う。だから、転がった。
痛い目に合わないと、気がつかないから。
そして、クララに。姉がおそらく、車で、病院に連れて行って、処置をうける。
別の医者にかもしれないが、かなり厳しく、言われたようだ。
痛い目にあって、いっとき、母、オババさんは、「私はもうダメ」「私はもう歩けない」と、かなり弱気になって、車椅子で診察を受けたとか。
それで、医者から、架空クララをぶち壊すかのように、強い叱責を受けたもよう。
(つづく。ここまでにしておきます。今断水中なので。)