竹の子の出る頃。幼かった姪っ子は、まるで蝶々みたいだった。
また、寒さが逆戻りしました。
みなさま、体調を崩されないよう、ご自愛ください。
昔昔の話ですが・・・
私が、彼(夫)を初めて、実家に連れてきたときの話。
母は、何事だ!と、心の中では、葛藤しながらも、頑固だから、「如何なる客人であっても、もてなすべし」を守り、有り合わせで、竹の子ご飯をたいて、二人分、小さな一人前用の御櫃に、入れて、もてなしてくれた。
もちろん、正式なる「客人」ではないから、母と私の寝室を片付けて、そこに小さなテーブルを用意してだ。
それを、家の外、窓辺からそっと、覗く小さな姪っ子がいた。
まるで、蝶々のようだった。
目を合わせると、すくっと姿を消した。
そして、また、何やら、様子がおかしい。「変なおじさん」がいる。
で、彼女も、また、「変なおじさん」と私の様子を、覗くのだ。
これは、言い方が悪いが、「性教育」の第一歩。
別に、母に出してもらった、竹の子ご飯を、二人で、もぐもぐしていただけなんだ。やましいことはしてません。
ただ、もぐもぐ。
「変なおじさん」を連れ込んだ、オバは、なんという・・・おバカさんなんでしょう・・
なかなか、姪っ子たちとは、触れ合う機会もなく、「変なおじさん」のままだった。
上の姪っ子が、東京の大学に行っていた頃、「変なおじさん」は、銀座で、写真展と、最終日、スライド講演会を行った。そのとき、姪っ子にも声をかけておいた。
遠路遥々、八王子から遅れながら、やってきた。「「変なおじさん』って、すごいねえ・・」だった。
モンシロチョウのような姪っ子は、また、飛び立っていった。
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