「宿根草の庭」 母の庭づくり #9 ときには、暇な『隠居ババ』のように、ミョウガ採り。
暑いですね。
でも、昨日は少し過ごしやすかったようでも、やはり暑かった。
久々のオババさんちと、その前にイノキ姉に頼まれたものがあったので、それを届けて、直行直帰。
最近は、暑さ疲れというのか、夜更かしのせいなのか、始発電車に間に合うように起きれなくなった。が、朝のそよ風に誘われ、八時過ぎに家を出る。
まあ、日中は、汗だくになるし、オババさんが「暑い、暑い、本も読めん、・・熱中症になるぞ!!」という脅し文句を聞かされる羽目になる覚悟のもと、出かける。
オババさん、開口一番、「まあ、ミョウガでも、とれや!!」
でも、竹藪を覗くと、下部の方がジャングル状態になっていたんで、できる範囲で、破竹が伸びきって、細い竹に育ちつつあるものを、引いていた。
本当に、真昼時になると、汗だくになってしまい、程々にしておかないとと、休憩する。
元々、裏庭専科だから、裏庭ミョウガ群生地の水路側まで、ミョウガの葉茎が倒れ込んでいて、それも気になって。折り畳みノコで、ミョウガ刈りしていると、地面に、ミョウガの花を見つける。
ひとつ切り倒すと、ミョウガ独特の匂いを頼りに、クンクンさせながら、ミョウガ葉茎を掻き分け、ミョウガ採りに励むことになる。目印は、黄色の花を咲かせているので、それを見つけては、少し茎を捻って、コロンと採っては、洗面器に入れる。
ある人に言わせれば、暇な『隠居ババ』のやることだそうだ。
イノキは、見つけられないとか、オババさんも、この暑さで、エアコンの効いた家に閉じこもり、テレビの前に座り込んでいる。
暇な『隠居ババ』のつもりで、ミョウガを見つける人は、私しかいないわけで。
オババさんの目当ては、「今が旬だから、ミョウガを採って欲しい」ということであった。「この時期を逃したら、味が落ちる!!」とも。実家は、内陸部で、夕刻になると、雷を伴う豪雨が短時間に起きているそうで。(線状降水帯?)
今回、7月に収穫したのは、初めて。普段は、暑くなると、寄り付きもしない。夏の終わり頃に出向いては、チョロチョロと後片付けをしていると、見つけるというパターンが多かった。
本当は、地面に生えている様子の写真の方がいいかなあと、思ったのだが、あまりにもむさくるしかったので、摘んだミョウガの写真だけにした。
合間をぬって、引いた竹の枝払い。まだ若くて細い竹なので、ものによりけりで、手で枝がポキポキと取れるものも。植物の支柱になるからと、よけておいた。
しかし、午後になると、あまりに暑いと蚊は少ないが、アブみたいなものが匂いを嗅ぎつけては、ブンブンと来るので、もうダメ、刺される前に、逃げた方がいいと。また、ミョウガ採りに励む。
帰りは、お尻に汗をかいているので、乾いた薄手のズボンにはきかえても、だんだん、お尻がまるでお漏らしをしているように湿ってくる。だから、紺色の薄手ヤッケの裾で隠すようにして、電車に乗り込む。
でも、街を歩く人を見ても、リーマンスタイルは別として、お尻あたりが湿っている人も見かけるから、そういう季節なんだなあと。
ミョウガは、本当は、花が咲いてしまったものより、花が咲く前のかたいものを狙った方がいいようです。でも、もったいないから、食べます。来年は、花が咲く前のものを狙います。今まで、知らなかった。
花言葉は、「忍耐」。