「大還暦まで元気に生きる」は幸せなことなのか?
本日1/5は「遺言の日」だとか。
(他にも、4/15も遺言の日だし、11/15は良い遺言の日らしい。)
私はまだ遺言なんて考えてもいないけど。
エンディングノートは買ってある。
今年こそ、まずは私が記入して、そのあと両親に勧めたいと考えている。
(後々私と妹が困らないために…。)
「今日は遺言の日」
ここから脳内連想ゲームが始まって、そういえば、去年のWish Listに
「大還暦まで元気に生きる」
って書いたな…って事を思い出した。
「大還暦」という言葉は、息子から教えてもらった。
2回目の還暦、120歳。
何かの話をしていた時に、私が元気で長生きしたい!という話をしたら、息子から「じゃあ、大還暦まで生きたら?」と言われたのがきっかけだった。
息子がそう言うなら、120歳まで元気に生きよう!
単純にそう思った。
しかし、今年のWish Listには、この一文は書かれていない。
年齢を120歳から90歳に下げた。
たとえ元気であったとしても、120歳まで生きることがはたして良いことなのかどうか、幸せなことなのかどうか、判断できなくなったからだ。
もしかしたら、娘や息子が先にこの世を去っているかもしれない。
もしかしたら、孫に面倒をみてもらっている状況かもしれない。
(孫ができたら嬉しいけど。)
もしかしたら、身体は元気だけど、頭はしゃんとしてないかもしれない。
これがはたして幸せなことなのか?
私にとっても、家族にとっても。
昨年の夏から、葬儀場でのスタッフのアルバイトを始めた。
片手間で、都合の合う時のみだから、また5,6回しか経験はないけど、死生観とか、家族としての在り方とか、いろいろと学ぶところはたくさんあった。
そんな中で、家族にあまり迷惑をかけずに、でも、良い死に様だったねって言われるのは、ただ単に長生きすればいいって訳じゃないのかなと、今の私は考える。
また来年になったら考え方が変わっているかもしれないけど。
人は生まれた瞬間から死に向かって生きていく。
子供だった頃よりは、少しだけ「死」を受け入れられる様になったかもしれないけど、まだまだ怖いし、まだまだやりたい事があり過ぎて、そう簡単には死んでいられない(笑)。
ただ、確実に体力は衰え、今までと同じように生きていく事が段々難しくなるのは明らかなわけで。
いつかは訪れるけどいつかはわからない寿命の時まで、家族や周りの人に迷惑をかけないような生き方をしていきたい。
大還暦まで、ではなくて、90歳まで。