社長の夢を叶えた4.0 (2024.10.28 #10)
おはようございます。江成です。
今日はコトラーのマーケティングに触れたいと思います。
コトラーのマーケティングとは、フィリップ・コトラーが提唱したマーケティング理論で、企業が価値を提供し、顧客のニーズを満たすプロセスを体系化したものです。
コトラーのマーケティングは、4つの進化を経てきました。
1.0は製品中心。優れた製品を作れば売れるという考え方。
2.0は顧客中心。顧客が欲しているものを売るという、ニーズや欲求に応えること。
3.0は価値中心。精神的な満足感やイメージ,社会的責任,企業文化や使命が重視され、共感を得ることが目標。
4.0は自己実現や承認にフォーカス。デジタル化が進み、SNSで誰でも発信出来る時代。顧客自身が発信者となり、承認欲求や自己実現を得られる為のお手伝い。
本日は自分が携わった、これは4.0なのかなと思い浮かんだものを書きたいと思います。
~社長の夢、憧れのテナーサックスの曲を吹いて動画を撮りたい~
〇サックスを吹きたい!教えて!!
11月から新しい職場になりますので、前職の社長という事になりますが、
前職はイベント会社に勤務しておりました。
私自身は旅行会社との協業が担当だった為、社長と業務で関わる事はなかったのですが、
私が音楽大学でサックスを専攻していた事を採用時に社長ご自身が把握されており、
社長直々に連絡があり、サックスが吹けるようになりたいから教えてほしいと頼まれました。
確かに大学時の専攻はサックスでしたが、私自身サックスとは10年ほどご無沙汰な状態だったので、正直教えられる自信無し 苦笑
でも社長直々の頼みを断りたくもない、
そこで、現在もプロとして活躍している頼もしい同期を頼る事にしました。
〇進捗確認
その同期は、しょっちゅう一緒に呑みに行くとか、練習を共に乗り越えた戦友だとか、そんな近しい存在ではなかったのですが、
良い意味で距離感のある、たまに会うけど会った時は気分良く話が出来る存在。
思えば私達、サックスと言ってもジャズではなく、吹奏楽上がりのクラシックサックスが専攻。
でも在学中ジャズにも興味があり、ジャズをかじった曲を一緒に演奏した事もあったし、卒業したらお互いジャズをやり出すというww
どこか思想も似ていたように感じます。
卒業後もたまーにライブのお知らせをしてくれたり、それは現在も続いてます。
その同期はサックスの技術の信用は勿論ですが、
私的に一番の魅力だと感じる点は、どんな人とも仲良くなってしまうのです!!本当に羨ましい~~!!泣
なのでこの癖のある社長もきっと手なづけてくれるだろうと確信ww
社長のレッスンを見てくれないかと頼んだら、すぐに引き受けてくれました!!
社長が実現したいサックス未来像と、同期のスキルや人間性,教え方も安心出来る点がマッチし、レッスンをお願いして1年半。
同期とはこの間、だいたい半年ほどの頻度ではありましたが、社長の進捗状況を確認しました。
社長とは面談の時にお会いする程ではありましたが、面談後に呑みに行き進捗状況を伺い、同期が話していた事も伝えたりしました。
〇いざ本番
レッスンを始めてから1年半、
楽器の組み立ても全く分からなかった社長から発表会の連絡が入りました。
憧れのあの曲を遂に演奏するという事で動画を撮ってもらいたいと。
社長、憧れのサックス奏者と同じく、衣装を白の上下で決めていらして、見た目バッチリ。
演奏楽しんで下さいねとお伝えしたら、
「私は普段何百人の講演会で話しているから心配要りません。」
そして他の出演者を見て、
「私は譜面を見ず演奏します。」
との事。
いざ動画を撮る。
”あれ!?"
少々違和感を感じるww
"この曲、単音だったっけ?"
演奏し終えた社長、
「いやぁ~~緊張して吹っ飛びました~~ww」
日頃人前で講演をしている社長でも、
音楽の本番は強敵だったようです。
撮った動画がどう活用されたかは分かりませんが、
音声を抜いた映像に関しては社長的には満足出来たようで、
後程、”かっこいい写真になりました!!”と写真付きでご連絡頂けました。そして、
「次回は必ず良い演奏をします。挽回します!!」
と更なるやる気を持たれておりました。
考察
今回の件は見方によっては無形資産を提供する3.0にも当てはまるのかなとも思えますが、
依頼者の”かっこいいサックス奏者になった自分を見てもらって承認欲求を満たす”という点が4.0だと考え今回お話しさせて頂きました。
時代の変化と共に益々4.0のニーズも高まると思うので、今回のコトラーの理論は今後益々意識したいと考えました。
お読み頂きありがとうございました!!
それではまた(*^^*)