ボクの矛盾と雨なら(一次創作 詩541)
これでも、あまり雨はキライじゃないんだ
たしかに全身が濡れ鼠さ
でもそこが良い
見ての通り、ボクはあまり新しくない
前照灯も、シールドビームじゃないだろう?
傷んでしまった種別幕は
「急行」の文字位置が、少々ズレている
それでも、ボクに乗車するみんなは
座席に着くとほっと息をするんだ
これ以上無い、誇りってものだよ
年齢のせいもあるんだろうね
どうにもここのところ、涙もろい
そんなボクをね
絹雨や鈍雨は、がんばってるねって
包んでくれるから
誇りと二律背反なのにも、気づいているよ
だけどさ
そんな二極化で、ものごとって決められない
ボクはそんな矛盾をかかえて
矛盾と一緒に走っている
答えなんて欲しくない
見つけてしまったら
走る喜びや探す楽しみも
とうに失くなってしまうじゃないか
(画像はpinterestより)
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