風のはこぶ雀躍(一次創作 詩418)
そうだ
ああそうだ
今日の風はとても柔らかかったのだ
花と幽寂な新緑のかおりも
そっと運ばれてきたのだ
ソメイヨシノはそろそろと
散り始めてはいるものの
たいへんに優雅で且つ軽やかな
やさしい花吹雪を
この目の前に見せてくれたのだ
何を悲しむことがあろう
何を苦しむことがあろう
世界は変わる
流転していく
そのただ中で肺胞が喜ぶまでに
風を吸って身を任せれば
それだけでもう
欣喜雀躍は約束されたのだ
(画像はPinterestより)
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